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飛行12日目(1)
国際宇宙ステーション(ISS)の滞在者にとって、いざというときの救命ボートとなるソユーズ宇宙船と交代する新しいソユーズ宇宙船が、月曜日の早朝(日本時間月曜日午後)ISSに無事ドッキングしました。ドッキングは中央ロシア南部、モンゴルとの国境付近上空で、米国中部夏時間4月30日午前2時58分(日本時間4月30日午後4時58分)におこなわれました。 ソユーズ宇宙船の軌道上での寿命は約半年です。今日ドッキングしたソユーズのクルーはコマンダーのタルガット・ムサバエフ、フライト・エンジニアのユーリー・バトゥリン、そして米国人実業家デニス・ティトー氏で、昨年10月31日に第一次長期滞在クルーを打ち上げたソユーズ宇宙船で帰還する予定です。このソユーズ宇宙船は11月2日以来ISSに結合しているものです。 今朝ドッキングがおこなわれたころ、スペースシャトルエンデバー号はISSの前方約78マイル(約126km)付近を飛行していました。本日は、エンデバー号の7人のクルーは地球への帰還の準備をする予定です。ケネディ宇宙センターへの着陸は5月1日(火)午前8時4分(同5月1日午後10時4分)を予定しています。クルーは今朝は、映画「グラディエータ」のサウンドトラックの曲で、午前0時41分(同4月30日午後2時41分)に起床しました。 本日は、エンデバー号のコマンダーのケント・ロミンガー、パイロットのジェフ・アッシュビ、フライトエンジニアのジョン・フィリップスは、飛行制御用可動翼と姿勢制御ジェットの点検をおこなう予定です。カナダの宇宙飛行士クリス・ハドフィールド、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のスコット・パラジンスキー、ユーリー・ロンチャコフ、そしてヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士ウンベルト・ギドーニは、11日間の宇宙滞在で使用した機材の大半を片づける予定です。7人は午前10時1分(同5月1日午前0時1分)から予定されている米国、カナダ、イタリアのメディアとの記者会見にそろって参加する予定もあります。 エンデバー号はISSに結合している8日間に、予定していた全ての目的を達成しました。パラジンスキーとハドフィールドは、合計14時間50分におよんだ2回の船外活動で、カナダの開発したロボットアームをISSに取り付け、そのテストの支援をしました。ハドフィールドは第1回目の船外活動で、カナダ人初の船外活動経験者となりました。エンデバー号のクルーはISS第二次長期滞在クルーのロシア人コマンダーのユーリー・ウサチェフ、宇宙飛行士のジム・ヴォス、スーザン・ヘルムズとともに作業をし、3トン以上の補給品、機材、科学実験装置などをISSに搬入し、またISSで不要となった1,600ポンド(約720kg)の物品を搬出しました。 ISSのフライトコントローラは夜通しで作業をした結果、新しいコマンド・コントロール(C&C)コンピュータ1のハードディスクをフォーマット(初期化)することができました。このコンピュータは、ペイロードコンピュータを転用したものです。続いて主(プライム)C&Cコンピュータ2からすべてのソフトウエアをC&C1コンピュータのハードディスクにコピーしました。本日、さらにテストをおこない、ISSの3台のコンピュータはISSのシステム運用に必要な全てのソフトウエアを記録した2台のハードディスクを利用できるようになる見込みです。 次のステータスレポートは月曜日の午後(同火曜日の午前)に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-23.html
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