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NASAステータスレポート

飛行10日目(1)
STS-100 NASAステータスレポート#19
ジョンソン宇宙センター
2001年 4月 28日(土)午前 6時30分(米国中部夏時間)
2001年 4月 28日(土)午後 8時30分(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)のプライマリ(主)コンピュータは一晩中良好に稼働していますが、フライト・コントローラはバックアップコンピュータの復旧には相変わらず手こずっています。

ISSの2台のバックアップ用コマンド・コントロール・コンピュータはオフラインのままです。1台のソフトウエアを一晩かけて再ロードしようとしたのですが、うまくいきませんでした。地上での解析により、ソフトウエアの過負荷時の障害が発見されており、これが今回の障害の原因ではないかと考えられています。バックアップコンピュータへソフトウエアを再ロードする作業を今朝再開する予定です。

バックアップコンピュータはまだオンラインではありませんが、輸送用パレットをエンデバー号に収容して地球に持ち帰ることができるよう、輸送用パレットを簡略化した手順によりISSのロボットアームからエンデバー号のロボットアームに手渡すことになるかも知れません。もしそうなれば、このロボット同志の共同作業計画を十分に時間をかけて検討するために、作業は午前8時以降に開始されることになると思われます。

一方、クルーはエンデバー号のロボットアームやカメラ、そしてISSのカメラを使って、ロボットアーム操作担当者が精密に位置決めをおこなうために使用する装置である、スペースビジョンシステムの校正をおこなっています。また、次のスペースシャトルでISSを訪れる際の準備に役立つ情報を収集しています。6月に予定している飛行で、ISSのロボットアームを使ってエアロックをISSに取り付ける際は、スペースビジョンシステムが重要な手段になります。クルーはまたエンデバー号からISSへの機器の搬入作業や、ISSの修理作業もおこなっています。10人の宇宙飛行士が参加して米国、カナダ、ヨーロッパのメディアからの質問に答える共同記者会見が、4月28日午後1時41分(同4月29日午前3時41分)に予定されています。

本日、エンデバー号のクルーに起床後間もなくミッションコントロールから、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から、ISSのソユーズ宇宙船と交換するためのソユーズ宇宙船が打ち上げられたことが伝えられました。このソユーズにはコマンダーのタルガット・A・ムサバエフ、フライト・エンジニアのユーリー・M・バトゥリン、米国人実業家のデニス・ティトー氏が搭乗しており、現在ISSに取り付けてあってISS用の非常時帰還用の救命ボートとしての寿命が近づいているソユーズと交換する予定です。新しいソユーズは暫定的にISSと4月30日午前3時5分(同4月30日午後5時5分)にドッキングすることになっていますが、エンデバー号のISSとの結合期間が延長される場合は、ドッキングは遅れることになります。

エンデバー号のクルーはC'est Cheese の歌う「危険(Dangerous)」で起床しました。これはカナダの宇宙飛行士クリス・ハドフィールドに妻から贈られた曲です。ISSとエンデバー号は遠地点高度約250マイル(約402km)近地点高度約235マイル(約378km)の軌道を周回しています。次のステータスレポートは本日遅くに発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-19.html
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最終更新日:2001年 4月30日

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