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飛行9日目（2)
米国中部夏時間4月27日午後3時58分（日本時間4月28日午前5時58分）、イタリア宇宙庁の開発した補給モジュール「ラファエロ」は、地球に持ち帰る1,600ポンド（約720kg）の物品を搭載して、太平洋上インドネシアの北方上空で、エンデバー号の貨物室に収容されました。 ミッションスペシャリスト（MS：搭乗運用技術者）のスコット・パラジンスキーがエンデバー号のロボットアームの操作卓から、ヨーロッパ宇宙機関（ESA）の宇宙飛行士ウンベルト・ギドーニに手伝ってもらい、14,700ポンド（約6,615kg）の貨物運搬車を把持し、実験棟デスティニーから取り外し、注意深く移動させてから、エンデバー号の貨物室に収容しました。先週クルーはこの補給モジュール「ラファエロ」から6,000ポンド（約2,700kg）の物資を国際宇宙ステーション（ISS）に搬入し、不要になった物品を地球に持ち帰るためにラファエロに搬入しました。 ラファエロの取り外しは、昨夜地上の管制官が、デスティニー内の運用可能なコマンド・コントロール(C&C)・コンピュータ1台も含む、ISSの全てのコンピュータのタイマーを同期させてからおこなわれました。1台のC&Cコンピュータを使い、スーザン・ヘルムズがユニティ内のバックアップ用のラップトップコンピュータを前にして、米国中部夏時間4月27日午後2時20分（日本時間4月28日午前4時20分）のラファエロ取り外し作業開始の許可が下りました。 C&Cコントロール・コンピュータの復旧作業は一日中おこなわれており、作業は良好に進捗しています。現在C&Cコンピュータ3を完全に可動させるためにソフトウエアの入れ替えをおこなっているところです。C&Cコンピュータ1はハードディスクが壊れていることが判っています。このコンピュータは軌道上でバックアップのペイロードコンピュータ2と交換し、壊れたC&Cコンピュータは地上に持ち帰って解析することにしています。C&Cコンピュータ1のソフトウエアの入れ替えは夜通しおこない、オンライン状態に復帰することが期待されています。 少なくとも2台のC&Cコンピュータが機能していれば、明日はヘルムズとジム・ヴォスがISSのロボットアームを操作し、輸送用のパレットを、エンデバー号のロボットアームに手渡す作業をおこなう予定です。エンデバー号のロボットアームはミッションスペシャリスト（MS：搭乗運用技術者）のスコット・パラジンスキーとクリス・ハドフィールドが操作する予定です。この次のISS組立ミッションでエアロックを取り付ける際のロボットアームの動きをシミュレートするリハーサルが予定されていましたが、その大部分は実施しないことになりました。スペースシャトルのロボットアームのカメラ視野に関する部分のみを実施する予定です。 本日、NASAとロシアの宇宙庁「ロザヴィアコスモス」は、4月28日（土）午前2時37分（同4月28日（土）午後4時37分）にソユーズ宇宙船を交換するためのロケットを打ち上げることを、決定しました。ロザビアコスモスは、ISSのC&Cコンピュータ問題解決のために時間がさらに必要になった場合は、ソユーズのドッキングを遅らせることに合意しています。 ミッションマネージャーは、ISSとエンデバー号の結合している期間を延長することが必要であるか否かにつき、いくつかの規準により検討することにしています。最小限2台のC&Cコンピュータが完全に稼働していること、ロボットアーム「カナダアーム2」を運んできた輸送用パレットをエンデバー号の貨物室に収容すること、C&Cコンピュータ3にソフトウエアを再ロードすること、ISSとエンデバー号間の物資の移動を完了することなどです。 忙しい1日を過ごしたクルーは全員就寝し、4月28日午前2時41分（同4月28日午後4時41分）に起床する予定です。両宇宙船の状態は良好であり、92分で地球を1周しています。次のステータスレポートは土曜日のクルーの起床後に発行する予定です。
出典：
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-18.html
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