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NASAステータスレポート

飛行9日目(1)
STS-100 NASAステータスレポート#17
ジョンソン宇宙センター
2001年 4月 27日(金)午前 5時30分(米国中部夏時間)
2001年 4月 27日(金)午後 7時30分(日本時間)

 

フライト・コントローラは夜通し国際宇宙ステーション(ISS)のコマンド・コントロール・コンピュータの障害の調査をおこないました。本日はISSのコンピュータを回復させる作業を引き続きおこなう予定です。ISSとエンデバー号のクルーが起床したとき、ISSのコンピュータは良好にオンラインで稼働していました。ただし、バックアップのコンピュータはまだ回復していません。

本日クルーは、バックアップのペイロードコンピュータを、3台あるISSのコマンド・コントロール・コンピュータの1台と置き換えるなど、ISSの残りのコンピュータをオンラインで稼働させる作業を支援する予定です。3台あるコマンド・コントロール・コンピュータのうち1台は、オンラインで完全に稼働しています。他の2台のバックアップ用コンピュータはオフラインの状態です。本日はこれらもオンラインにしようと計画しています。オフラインになっているコンピュータのうちの1台をバックアップのペイロードコンピュータと置き換えれば、ハードディスク装置の障害が原因と考えられている情況を解消できることになります。オフライン状態のもう1台のコマンド・コントロール・コンピュータは地上からの指令によりソフトウエアを入れ替えました。このコンピュータはまだ再起動させていませんが、これで問題は解消するものと考えられます。

本日は、ISSとエンデバー号のクルーはISSのコンピュータの障害復旧をするかたわら、エンデバー号からISSへの補給品や機材の搬入を引き続きおこなう予定です。また、補給モジュール「ラファエロ」を地球に持ち帰るために、ハッチを閉鎖し、エンデバー号のロボットアームを使ってISSから取り外し、エンデバー号の貨物室に収納する予定です。ほぼ4,000ポンド(約1,800kg)の機材や補給品がラファエロからISSに搬入されました。昨日は地球に持ち帰る物品をラファエロに収納しました。本日は、ISSの軌道高度を約2.5マイル(約4km)引き上げる制御もおこなう予定です。これは今回のミッションで2回目の制御です。

エンデバー号は予定を1日延長して日曜日までISSに結合させておき、火曜日に帰還させることになりました。さらに飛行の帰還を延長することも考えられます。エンデバー号のクルーはSTS-100の打ち上げ帰還時のフライトディレクタであるリロイ・ケイン氏の父親、米国アイオワ州デブーク(Dubuque)のドン・ケインの演奏する「カウボーイ(Buckaroo)」の曲で起床しました。ISSのコンピュータ障害の回復作業がおこなわれている以外は、ISSとエンデバー号のシステムに特に問題はありません。次のステータスレポートは本日遅くに発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-17.html
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最終更新日:2001年 4月28日

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