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飛行8日目(3)
フライト・コントローラは国際宇宙ステーション(ISS)のコンピュータシステムの障害原因の究明をおこなっています。地上のチームがデスティニー内のコマンド・コントロール・コンピュータの復旧を図り、それにより軌道上での作業を進めることができるようにするため、エンデバー号がISSから離れるのを2日延期するようにミッションマネージャが要請しました。その結果、10人のクルーは本日遅くに、軌道上でのボーナスタイムを過ごしてもらうことになる旨を告げられました。 2日間の延期は、土曜日に予定しているソユーズの打上げを1日延期して欲しいというNASAの要請をロシアが受け入れるのを待ってから決定されます。その場合、去る火曜日の夜に発見されたコンピュータの障害を解決するために、エンデバー号は来週の月曜日まではISSと結合していることになります。ソユーズロケットはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地の発射台に、本日夜明けに到着しました。 3台のコマンド・コントロール・コンピュータの内の1台は今も稼働しています。他の2台のコンピュータとその関連システムの障害はソフトウエアが原因であろうと考えられていますが、その解明のためにフライト・コントローラは1日中作業をしていました。結局補給モジュールの「ラファエロ」をユニティから切り離すのを金曜日まで延期し、その間にコマンド・コントロール・コンピュータの復旧を図ることになりました。他の作業を中断している中、不要になり地球に持ち帰ることになった物品やゴミをラファエロに搭載する作業は完了しました。 今夜のうちにコマンド・コントロール・コンピュータがあと1台復旧し、本日早くに停止してしまったユニティの2台の障害対応型のコンピュータを再スタートすることができれば、ラファエロは金曜日の中頃(日本時間土曜日の早朝)にはユニティから切り離すことができると思われます。少なくともあと1台のコンピュータをオンラインに復旧させる作業は、約10時間かかる見込みです。 ラファエロがエンデバー号の貨物室に明日までに戻ることができれば、輸送用パレット(Spacelab Pallet)を新たに取り付けたISSのロボットアーム「カナダアーム2」から、これよりわずかに小さいエンデバー号のロボットアームに手渡す作業に取りかかることができ、月曜日にISSとエンデバー号を分離することができることになります。 ユニティの2台のコンピュータは、他のコンピュータの異常な動作を見つけると自動的にそれらのコンピュータを再起動する防御機能がありますが、これらのコンピュータを復旧するためにフライト・コントローラは金曜日早朝、クルーが起床する少し前に、両者の同期をとるための煩雑な手順を実行しなければなりません。 もし必要となれば、エンデバー号には来週の金曜日まで軌道に止まるのに十分な電力と消耗品があります。飛行期間を2日間延期すると、着陸は水曜日になります。 エンデバー号とISSのクルーは米国中部夏時間4月27日(金)午前2時40分(日本時間4月27日(金)午後4時40分)頃起床する予定です。エンデバー号はISSと結合して地球を周回しており、全てのシステムは正常に稼働しています。 次のステータスレポートは金曜日の朝(同金曜日の夜)、クルーの起床後に発行する予定です。
出典:
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-16.html
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