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NASAステータスレポート

飛行4日目(2)
STS-100 NASAステータスレポート#7
ジョンソン宇宙センター
2001年 4月 22日(日)午後 3時30分(米国中部夏時間)
2001年 4月 23日(月)午前 5時30分(日本時間)

 

エンデバー号の宇宙飛行士たちはカナダが製作した57.7フィート(17.6m)の長さのロボットアームを国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けて、その活動範囲を拡大しました。

ヒューストンのミッションコントロールは、スコット・パラジンスキーとクリス・ハドフィールドがエンデバー号に戻る前に、カナダ人宇宙飛行士スティーヴ・マクリーンからお祝いのメッセージを伝えてもらい、カナダの国歌「オー・カナダ(Oh Canada)」を演奏して、本日の船外活動が重要であるとの認識を示しました。ハドフィールドは本日、カナダが製作したロボットアーム「カナダアーム2」を取り付けるという船外活動を実施し、船外活動を実施した初のカナダ人となりました。

ハドフィールドは、「宇宙探検を始めるために、ここにいる我々国際クルーは何ができるのか?これは、ドアを少し開けてみたに過ぎない」と述べました。

パラジンスキーとハドフィールドの船外活動は7時間10分となりました。まずUHFアンテナを取り付け、それからロボットアームの取付けに取りかかりました。米国中部夏時間4月22日午前6時45分(日本時間4月22日午後8時45分)にエアロックから船外に出た2人は、約2時間後にデスティニーにUHFアンテナを取り付けて展開しました。

この作業が終わると、2人はISS用のロボットアームの取り付け作業の方へ移りました。メインアームの引き起こしは、エンデバー号とISSが大西洋の高度238マイル(約383km)上空を飛行していた午前10時(同4月23日午前0時)に開始され、ハドフィールドとパラジンスキーは、折り畳まれていたアームの伸展を開始しました。

輸送用のキャリアに固定されたロボットアームが実験棟デスティニーの外部に取り付けられた状態で、ハドフィールドとパラジンスキーは、ロボットアームに電力とデスティニー内のコンピュータからの制御信号を供給する配線の接続をおこないました。折り畳まれていたロボットアームを伸展した後、2人はロボットアームのブーム同士を結合するための伸展式のファスナー(ボルトの一種)をピストル形のドライバを使って固定しました。ピストル形のドライバにあらかじめ設定されていた、締め付け用のトルクの値が適正であることを確認するのに多少手間取りました。ドライバを自動モードから手動モードに切り替えてからボルトを所定の場所に締め付けてこの日の作業を終了し、最後に貨物室の片づけをしてエンデバー号に戻りました。

本日の船外活動は午後1時55分(同4月23日午前3時55分)に終了し、ISS組立のために実施された19回目の船外活動となりました。火曜日に予定されている2回目の船外活動ではロボットアームにISSから継続的に電力を供給できるようにし、またロボットアームの全機能のチェックをおこなう予定です。

午後1時53分(同4月23日午前3時53分)にISS上のフライト・エンジニアのスーザン・ヘルムズとジム・ヴォスは、アフリカの東岸を横切ってさしかかったインド洋上空242マイル(約389km)付近を飛行中に、初めてロボットアームを動作させるためのコマンドを送信しました。

明日午前5時30分(同4月23日午後7時30分)にヘルムズとヴォスは、ロボットアームをその支持台となっている輸送用パレットから離してデスティニー上の取り付け台座(PDGF:Power and Data Grapple Fixture)に移動させる予定です。水曜日朝には輸送用パレットを宇宙ステーションのロボットアームからエンデバー号のロボットアームに手渡す予定です。この作業は開始から終了まで約3時間半かかります。輸送用パレットは1つのロボットアームからもう一つのロボットアームに引き渡され、地球に持ち帰るためにエンデバー号の貨物室に収納されます。

エンデバー号の50フィート(約15m)のロボットアームは月曜日の朝もう一働きします。このときはパイロットのジェフリー・アッシュビーが、イタリア宇宙庁が製作した補給モジュール「ラファエロ」をロボットアームでつかんでユニティモジュールに結合させます。火曜日の朝早くに第2次長期滞在クルーのヴォス、ヘルムズそしてコマンダーのユーリー・ウサチェフはラファエロに入室し、補給品や機器、実験装置ラックのISSへの搬入を開始する予定です。

忙しい1日でしたが、ISSのクルーは午後5時31分(同4月23日午前7時31分)に就寝し、エンデバー号のクルーはその10分後に就寝する予定です。エンデバー号のコマンダーのケント・ロミンガー、パイロットのアッシュビー、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のジョン・フィリップス、ユーリー・ロンチャコフ、ウンベルト・ギドーニ、ハドフィールド、そしてパラジンスキーは月曜日午前1時41分(同4月23日(月)午後3時41分)に起床し、ISSのクルーは午前2時01分(同4月23日午後4時01分)に起床する予定です。

この次のステータスレポートは月曜日の午前中(同月曜日の午後)に発行する予定です。

 

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-07.html
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最終更新日:2001年 4月23日

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