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NASAステータスレポート

飛行2日目(2)
STS-100 NASAステータスレポート#3
ジョンソン宇宙センター
2001年 4月 20日(金)午後 5時30分(米国中部夏時間)
2001年 4月 21日(土)午前 7時30分(日本時間)

 

今日は、明日に予定している国際宇宙ステーション(ISS)とのドッキングと、日曜日に予定している船外活動の準備をして1日を過ごしました。船外活動はミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のクリス・ハドフィールドとスコット・パラジンスキーが実施します。

エンデバー号は米国中部夏時間4月21日(土)午前8時32分(日本時間4月21日午後10時32分)にISSとドッキングする予定ですが、月曜日まではお互いの行き来はありません。明日のランデブーとドッキングの準備作業としてハドフィールドとパラジンスキーはISSへの接近中に使用する装置の点検をし、コマンダーのケント・ロミンガーとパイロットのジェフリー・アッシュビーはエンデバー号のドッキングシステムにセンターラインカメラを取り付けました。

ISSにエンデバー号を接近させるためには軌道の微調整を何回か実施しますが、その内の1回をロミンガーとアッシュビー、そしてフライト・エンジニアのジョン・フィリップスが実施しました。4月20日午後5時(同4月21日午前7時)の時点でエンデバー号は約1,400マイル(2,253km)*ISSの後方でISSよりやや低い位置を飛行しており、地球を1周する毎に約171マイル(約275km)づつ接近しています。ハドフィールドとパラジンスキーは2回の実施を予定している船外活動で着用する宇宙服の点検もおこないました。この船外活動では、カナダアーム2と呼ばれる新しいロボットアームを取り付けて作動させる予定です。

(*訳注:日本時間4月21日午前11時頃のNASATVでは約2,600マイル後方としていますので、このステータスレポートの記述は誤記ではないかと思われます。)

ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士ウンベルト・ギドーニはエンデバー号からISSに機材や物資を搬入する準備に着手し、またアッシュビーとともにエンデバー号のロボットアームの動作点検をおこないました。ロシアのユーリー・ロンチャコフはミッドデッキで、後にISSに搬入するための準備として2つの大きな容器に水を注入しました。

エンデバー号の宇宙飛行士は午後5時41分(同4月21日午前7時41分)に就寝し、土曜日の午前1時41分(同4月21日午後3時41分)に起床する予定です。起床するとクルーは直ちにISS追跡の最終段階の作業に取りかかります。最後の軌道調整は午前6時13分(同4月21日午後8時13分)に予定されています。これにより両宇宙船は中国の南東沿岸、香港の北東上空を飛行中の午前8時32分(同4月21日午後10時32分)にドキングする予定です。

一方、ISSでは第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフとフライト・エンジニアのスーザン・ヘルムズ、ジム・ヴォスが地球に持ち帰る物品の荷造りをするとともに、初めての訪問者の受け入れ準備状況を確認しています。フライト・コントローラはロシアのモジュール内の二酸化炭素除去システムはフル稼働の状態ではないが、これは多分フィルタの目詰まりによるものであろうと報告しています。これはエンデバー号が結合することに影響を及ぼすものではありませんが、シャトルが帰還したあとでソユーズ宇宙船が別のクルーを乗せて到着すると、バックアップ用の水酸化リチウムを使用する二酸化炭素除去システムを予定よりも多く使わなければならなくなることが予想されます。土曜日にISSのクルーに修理をしてもらうことになるかも知れません。

エンデバー号とISSのその他の主要なシステムは良好に稼働しています。この次のステータスレポートは土曜日の朝、クルーの起床後に発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-03.html
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最終更新日:2001年 4月21日

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