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NASAステータスレポート

飛行1日目
STS-100 NASAステータスレポート#1
ジョンソン宇宙 センター
2001年 4月 19日(木)午後 3時30分(米国中部夏時間)
2001年 4月 20日(金)午前 5時30分(日本時間)

 

 スペースシャトルエンデバー号は、多国籍のクルーとカナダが製作した高機能のロボットアームを載せて、本日午後ケネディ宇宙センターから国際宇宙ステーション(ISS)に向けて飛び立ちました。

コマンダーのケント・ロミンガー、パイロットのジェフリー・アッシュビー、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のカナダ宇宙庁のクリス・ハドフィールド、ジョン・フィリップス、スコット・パラジンスキー、ヨーロッパ宇宙機関(ESA)のウンベルト・ギドーニ、ロシアのユーリー・ロンチャコフは、予定どおり米国中部夏時間4月19日午後1時41分(日本時間4月20日午前3時41分)に39-A発射台から打ち上げられました。そのころISSはインドの南方のインド洋上空を飛行中でした。ISS上の第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフとフライト・エンジニアのジム・ヴォス、スーザン・ヘルムズにはエンデバー号の打ち上げの知らせが届きました。その約20分後にこのクルーは作業を数分間中断して、ヒューストンのISSフライト・コントローラがISSのKuバンド通信システム経由で送った、エンデバー号打上げのビデオを見ました。

打ち上げ後9分も経たずにエンデバー号は軌道に到達し、土曜日のドッキングに向けてISSの追跡を始めました。7人の宇宙飛行士は軌道上作業ができるようにスペースシャトルのシステム構成の変更を開始し、午後6時41分(同4月20日午前8時41分)からの8時間の睡眠に入る前に貨物室のドアを開きました。

ISSでは全システムは正常に稼働しており、ウサチェフ、ヴォス、そしてヘルムズは1ヶ月前に滞在し始めて以来初めての訪問者を迎える準備は整っています。去る月曜日にはロシアのプログレス補給船がズヴェズダのドッキングポートから切り離され、昨日はザーリャの地球側のドッキングポートからソユーズ宇宙船を分離して21分間の飛行の後、ズヴェズダのドッキングポートに再度結合させました。これでザーリャのドッキングポートが空いたため、今月末に交換用のソユーズ宇宙船が結合できるようになりました。新しいソユーズ宇宙船はISSの滞在クルーが緊急時に地球に帰還するために使用します。ソユーズ宇宙船は半年毎の交換が必要です。

ハドフィールドとパラジンスキーは、今回計画されている2回の船外活動の第1回目を日曜日に実施する予定です。この船外活動では、カナダアーム2と呼ばれる57フィート(17.4m)のロボットアームの腕を展開し、電力を供給できるように配線します。この配線はデスティニー上に敷設され、今後のISS組立作業に活用される予定です。カナダアーム2は、輸送用キャリアから離れて(walk off)デスティニー上の取付け台(grapple fixture)に月曜日に移動します。この場所でカナダアーム2は電力を供給され、デスティニー内のロボットアーム制御卓からISSの滞在クルーが制御することになります。

エンデバー号の貨物室にはイタリア宇宙庁が開発した多目的補給モジュール「ラファエロ」が搭載されています。ラファエロには第2次長期滞在クルー用の物資やデスティニーに設置して今後の科学研究に使用する装置のラックなど、何トンもの荷物が搭載されています。ラファエロは3機製作された補給モジュールの2号機です。ISSに月曜日に結合され、ミッション期間中に積み荷のISSへの搬入がおこなわれます。

エンデバー号は良好な状態でにあり、51.6度の軌道傾斜角で地球を周回しています。この次のSTS-100ステータスレポートは金曜日の朝、4月20日午前2時41分(同4月20日午後4時41分)の起床時間以降に発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts100/STS-100-01.html
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最終更新日:2001年 4月20日

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