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船外活動(EVA:Extravehicular Activity)

 ISS組立のためには合計1260時間、米国の宇宙服を着て行うEVAだけで約960時間、さらにロシアの宇宙服を着て行うEVAも 300時間以上が必要と見積もられています。EVAによる作業は国際宇宙ステーション(ISS:International Space Station)の組立、保全には欠かせないものとなっています。
 6Aミッションでは、2回のEVAを、飛行4日目と6日目に行う予定です。このミッションで実施する船外活動が完全にその目的を達成できなかった場合は次の7AフライトでISSにエアロックを取り付ける準備が整わないため、万一の場合に備えて8日目に3回目の船外活動を実施して不都合を解消するように計画されています。この作業が不要となった場合は、物資の運搬作業を継続する予定です。
 なお船外活動で電力配線の脱着作業をおこなう際には、安全のために電力供給を完全に停止しなければならないため、船内作業クルーとの密接な連携が特に必要とされます(この状況は各フライト共通です)。
 予定されている各船外活動の概要は次のとおりです。

第1回船外活動(飛行4日目)
クルー:クリス・ハドフィールド、スコット・パラジンスキー

作業内容:

  • 輸送用キャリア(SLP:Spacelab Pallet)上に固定されたままの状態のISS用ロボットアーム(SSRMS:Space Station Remort Manipulator System)に電力や制御信号を供給するための電気配線を接続します。この配線はSSRMSのISSへの取り付けが完了して、ISSから電力が供給されるようになるまで必要とされます。

  • 続いてSLPに固定されていたUHFアンテナを取り外してデスティニーに取り付けます。これにより、現在は不可能であるISSとスペースシャトル間、ISSと船外活動クルー間の無線通信が可能となります。

  • SSRMSの電子機器を保温するための断熱ブランケットを取り外し、4つに折り畳まれているSSRMSを展開するための準備作業をおこないます。SSRMSはSLPに長さ約1.2mのスーパーボルトと呼ばれる巨大なボルト8本で固定されています。これを外して、半分に折り畳まれていたSSRMSの腕の中央部を伸ばして継ぎ手を固定します。この作業が完了すると、スペースシャトル船内からの操作により、SSRMSの展開が行われます。

第2回船外活動(飛行6日目)
クルー :クリス・ハドフィールド、スコット・パラジンスキー

作業内容 :

  • 第1回船外活動後にSSRMSの展開を行い、デスティニー上のSSRMSの取り付け台座(PDGF:Power and Data Grapple Fixture)に移動したSSRMSを、ISSの側から制御できるようにするために、電力と制御信号用の電気配線の接続変更をおこないます。

  • 7Aフライトでのエアロック取り付けに備えて、既に使われなくなった右舷のSバンド初期通信システムのアンテナを取り外します。

  • 第1回船外活動の際にSLPに取り付けてSSRMSが展開されるまで電力や制御信号を供給していた電気配線をSLPの回収に備えて取り外します。

  • SSRMSの取り付けが完了し、不要となったSLP上のビデオ信号変換器(VSC:Video Signal Converter)を取り外し、ISSに保管します。

  • 予備の直流切り替えユニット(DCSU:Direct Current Switching Unit)をスペースシャトルの貨物室から取り外してデスティニーの船外保管プラットフォームへ取り付けます。


最終更新日:2001年 4月 16日

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