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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#26
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 20日(火)午後 5時30分(米国中部標準時間)
2001年 3月 21日(水)午前 8時30分(日本時間)

 

ディスカバリー号の宇宙飛行士たちは米国中部標準時間3月20日午後3時42分(日本時間3月21日午前6時42分)に起床し、フロリダ州ケネディ宇宙センターへの今夜の着陸に向けての準備を開始しました。

ケネディ宇宙センターへの着陸の機会は今夜は2回あります。最初の機会ではスペースシャトルの軌道制御システム(Orbital Maneuvering System:OMS)のエンジンによる軌道離脱噴射を午後10時50分(同3月21日午後1時50分)に実施し、午後11時56分(同午後2時56分)に着陸します。2回目はその1周回後で、3月21日(水)午前0時26分(同3月21日(水)午後3時26分)に実施し、午前1時31分(同午後4時31分)に着陸することになります。しかし、今夜のケネディ宇宙センターの天候は、着陸地点で風が強く、降雨と雲が予想されるなどあまり良くありません。バックアップの着陸地点であるカリフォルニア州のエドワーズ空軍基地に対し、今朝着陸支援が要請されましたが、天候の状態は良好です。フライトコントローラたちは両着陸地点の天候の監視を引き続き行います。帰還時のフライトダイレクタのウェイン・ヘイル氏は午後10時30分(同午後1時30分)までに着陸機会についての決断を下すことになっています。

ディスカバリー号の宇宙飛行士たちはシャトルのコンピュータを再突入用に切り替えたり、調理システムを停止したり、フライトデッキやミッドデッキに座席を取り付けるなどの作業を午後6時53分(同3月21日午前9時53分)に開始する予定です。ペイロードベイドアは午後8時10分(同午前11時10分)に閉鎖する予定です。

着陸の許可が下りると、ウェザビー以下パイロットのジム・ケリー、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のアンディ・トーマス、ポール・リチャーズらのクルーは、今夜実施する予定のスペースシャトルの大型のOMS噴射に向けての作業を開始します。このエンジン噴射により、1時間に及ぶ地球への帰還の行程が始まるります。ディスカバリー号には国際宇宙ステーション(ISS)の最初の住人、第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、ロシア人の同僚ユーリー・ギドゼンコ、セルゲイ・クリカレフも搭乗しています。宇宙で141日を過ごした第1次長期滞在クルーは、重力と着陸時の影響を和らげるように用意されたシートに横たわって、大気圏に再突入します。

一方、ISSでは第2次長期滞在クルーのコマンダーのユーリー・ウサチェフ、フライト・エンジニアのスーザン・ヘルムズとジム・ヴォスは、軽度の作業を行った昨日に続き本日も静かな1日を過ごしました。

ディスカバリー号は良好な状態にあって、237マイル(約381km)の高度で地球を周回しており、宇宙飛行士たちは着陸の準備にとりかかっています。

次のステータスレポートは着陸後または必要に応じて発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-26.html

最終更新日:2001年 3月21日

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