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STS-102 NASAステータスレポート#22
国際宇宙ステーション(ISS)に4ヶ月半滞在し、いよいよ地球に帰還しようとしている第1次長期滞在クルーとディスカバリー号のクルーは、第2次長期滞在クルーに別れを告げてISSからディスカバリー号を分離し、火曜日の帰還に備えようとしています。 第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフ、フライト・エンジニアのジム・ヴォスとスーザン・ヘルムズ両宇宙飛行士をISSに残して、シャトルとISS間のハッチは米国中部標準時間午後7時30分(日本時間3月19日午前10時30分)に最終的に閉鎖される予定です。第2次長期滞在クルーはISSでの4ヶ月の滞在を開始しようとしています。この滞在期間中にはロボットアームや実験装置、エアロックなどが追加されて、ISSの研究設備や自立能力が整備される予定です。 コマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリー・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフが活躍した第1次長期滞在クルーは、任務期間中にISSに生命を吹き込み、帰途に就こうとしています。彼らは、恒久的な住居となって科学実験設備も備えている現在のISSの半分の大きさしかなく、かつその何分の1かの能力しかなかった無人の段階のISSに最初に入居したのです。クルーはみなハッチ閉鎖に先立ち、1時間ほどお互いに名残を惜しみました。 シェパードはウサチェフに指揮権を引き渡すとき、「我々は今、地球上のあらゆる境界線を越えて進む、本当の宇宙の船に乗っているのです。」と言いました。 ディスカバリー号のコマンダーのジェームス・ウェザビーは、「この船は安全な港の中ではなく、荒海で建造されたのです。」と付け加えました。 ディスカバリー号がISSに結合していたほぼ9日間に、クルーは約5トンの機材をISSに搬入し、地球に持ち帰る約1トンの物品の荷造りをしました。今回のディスカバリー号のミッションは、スペースシャトルエンデバー号でカナダ製のロボットアームを来月打ち上げてISSの拡張を進めるための、お膳立てをしたとも言えます。今夜予定どおり10時32分(同3月19日午後1時32分)にディスカバリー号がISSから分離するとき、パイロットのジム・ケリーはシャトルの操縦装置の横で配置につき、450フィート(約135m)離れてISSの周囲を1周と4分の1周回する、1時間にわたるフライアラウンドを行う予定です。この間クルーはISSのビデオ撮影や写真撮影を行う予定です。 次のステータスレポートは月曜日の早朝に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-22.html
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