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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#13
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 14日(水)午前 7時(米国中部標準時間)
2001年 3月 14日(水)午後10時(日本時間)

 

スーザン・ヘルムズは自分専用の座席シートをロシアの帰還用の宇宙船ソユーズに取り付ける作業を行い、これにより国際宇宙ステーション(ISS)での最初の滞在クルーの交代は完了しました。

ヘルムズはコマンダーのユーリー・ウサチェフ、フライト・エンジニアのジム・ヴォスに続いてISSに移動した、3人目で最後の第2次長期滞在クルーのメンバーです。ヘルムズは 第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパードと交代しました。シェパードは現在ソユーズのパイロットのユーリー・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフに合流してSTS-102のクルーとなり、スペースシャトルディスカバリー号内にいます。クルーの交代は完了しましたが、第1次長期滞在クルーのISSでの任務期間(インクリメント1)は、ディスカバリー号が米国中部標準時間土曜日午後9時54分(日本時間3月18日(日)午後0時54分)にISSから分離するときに、公式に終了することになっています。

交代が完了して間もなくオレゴン州ポートランド出身のヘルムズは、ソーコル(Sokol)宇宙服を着てポートランド地方の3つのテレビ局のインタビューに出演しました。この宇宙服は、あってはならないことですが、クルーがソユーズ宇宙船で地球に戻らなければならなくなったときに着用するものです。第2次長期滞在クルーは、ISSで2回目のISS滞在クルーの交代を行うスペースシャトルエンデバー号で、7月に帰還する予定です。

ディスカバリー号とISS間のハッチは開放したままにしてあり、予定を上回るペースで物品の運搬作業は進捗しています。イタリア製のレオナルド多目的補給モジュールからは、すでに70%以上の装置や補給品がISSに搬入されています。電子装置、通信装置、実験装置、医療装置などを搭載した7基のラックは、全て実験棟デスティニーに搬入されています。これらのラックの1つにはISSで最初の重要な実験装置、人体研究(HRF)ラック、が含まれています。これは無重量環境が人体に及ぼす影響を研究する設備です。今後は柔らかい素材でできている運搬用バッグにつめこまれた補給品の搬入を行います。

ディスカバリー号のコマンダーのウェザビーは、シャトルの主姿勢制御(RCS)スラスタの代わりに姿勢微調整用(バーニア)スラスタを使って、ISSの姿勢制御を行う試験と、この小型のバーニアスラスタを使ってISSの高度を上昇させるためのリブーストを最適に実施する方法を確認するという、2つの試験を行いました。さらに夜間にISSをリブーストするようにシャトルの自動操縦装置を設定しました。これによりISSの高度は約8.5マイル(約13.7km)高くなる予定です。

ディスカバリー号とISSの両クルーは午前9時42分(同3月15日午前0時42分)に就寝し、午後5時42分(同3月15日午前8時42分)に起床する予定です。

あと2日間荷物の運搬作業を行ってからレオナルドをシャトルのペイロードベイに収納すると、双方のクルーは挨拶を交わし、土曜日午後7時12分(同3月18日(日)午前10時12分)にハッチを閉鎖する予定です。

ディスカバリー号とISSの状況は依然良好であり、約235マイル(約378km)の高度で地球を周回しています。次のステータスレポートは水曜日の夜(同木曜日の午前中)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-13.html

最終更新日:2001年 3月15日

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