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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#11
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 13日(火)午前 7時30分(米国中部標準時間)
2001年 3月 13日(火)午後10時30分(日本時間)

 

ポール・リチャーズとアンディ・トーマス両宇宙飛行士は国際宇宙ステーション(ISS)の船外で6時間30分を過ごし、ISSの整備を進めるとともに来月到着するISS用のロボットアーム受け入れの準備をしました。

シャトルのロボットアーム操作担当のジム・ケリーと船外活動を指揮するスーザン・ヘルムズの支援を受けて、リチャーズとトーマスはISSの予備の部品を保管するための船外保管プラットフォーム(ESP)を取り付け、これに冷媒として使用するアンモニアの流量制御ポンプ(PFCS)を取り付けました。また、9時間近くに及んだ第1回の船外活動で、ジム・ヴォスとスーザン・ヘルムズ両宇宙飛行士が敷設した配線の接続を済ませました。デスティニーの外壁に敷設したこの配線はカナダが製作したISS用のロボットアームに電力と制御信号を供給するものです。この宇宙ステーション・リモート・マニピュレータ・システム(SSRMS)として知られるロボットアームは、4月にSTS-100で取り付けられる予定です。

コマンダーのジェームス・ウェザビーは、レオナルドの直流電力変換器(DDCU)を一度停止してから再起動し、デスティニー上の結合機構(LCA)を点検しました。これは第1回目の船外活動で取り付けたものですが、最終的にはISSの大きなトラス構造体をデスティニーの外壁に結合するために使われます。

リチャーズとトーマスはISSの頂部の長さ240フィート(約73m)の太陽電池パドルのところまで登り、これまでは外れていた左舷のパドルの4個目の掛け金(latch)を固定することに成功しました。その他、前倒しの作業として、ユニティのヒータの接続状況や、途切れ途切れに運用されてきたプラズマ測定装置(FPP)の点検などを行いました。2人はFPPの状況表示ライトは点灯していなかったと報告しています。地上の調査グループはこの情報を反映させてさらに調査を進める予定です。

「さてアンディ、おれたちはつかの間、世界で一番高いところにいたわけだ。」とリチャーズがエアロックに戻る途中で話しかけると、「そのとおり」とトーマスが応じます。

このミッションで予定していた2番目で最後の船外活動は、米国中部標準時間3月12日(月)午後11時23分(日本時間3月13日(火)午後2時23分)に開始され、翌火曜日午前5時44分(同3月13日午後8時44分)に終了しました。6時間21分に及んだこの船外活動の結果、国際宇宙ステーション(ISS)組立の船外活動時間は合計18回で124時間となり、シャトル計画史上の船外活動は合計62回、392時間36分となりました。

リチャーズとトーマスが船外活動をしている頃、地球に戻る第1次長期滞在クルーのメンバーで今はディスカバリー号のクルーメンバーとなっているユーリー・ギドゼンコとセルゲイ・クリカレフは、4ヶ月半の宇宙滞在から地球に戻る準備として身体を鍛えるために、シャトル内で運動をしていました。

ISS内では第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパードと第2次長期滞在クルーのコマンダーのユーリー・ウサチェフとフライト・エンジニアのジム・ヴォスが、補給モジュール「レオナルド」からの物資の搬出を行っていました。輸送されたほぼ5トンの機材には、ISS初の実験ラックとなる人体研究(HRF:Human Research Facility)ラックも含まれており、これは本日デスティニー内に取り付ける予定です。

ディスカバリー号のクルーは午前9時42分(同3月14日午前0時42分)に就寝し、いつもより30分長く休んで午後6時12分(同3月14日午前9時12分)に起床する予定です。ISSとシャトルの全ての機器は正常に稼働しています。次のステータスレポートは火曜日の夜(同水曜日の午前)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-11.html

最終更新日:2001年 3月14日

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