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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#10
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 12日(月)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 3月 13日(火)午前10時(日本時間)

 

スペースシャトル「ディスカバリー号」と国際宇宙ステーション(ISS)では、多目的補給モジュールレオナルドからの荷下ろしや、両者の内外での機器の取り付け作業などの準備が進んでいます。

ナンシー・グリフィスの歌「From a Distance(遙か遠くから)」でディスカバリー号のクルーは起床し、ポール・リチャーズとアンディ・トーマス両宇宙飛行士は予定されている6時間半の船外活動の準備を直ちに開始しました。2人は予備の装置を保管するための船外保管プラットフォーム(ESP)を取り付け、そこに予備のポンプシステムを保管し、後日必要になったときに使えるようにしておきます。また、第1回目の船外活動でジム・ヴォスとスーザン・ヘルムズ両宇宙飛行士がデスティニーの外部に敷設した配線の接続を完了させる予定です。この配線は、4月にシャトルで輸送されるISSのロボットアームが使用します。

配線の接続が終わると、リチャーズとトーマスは長さ240フィート(約73m)の米国製の太陽電池パドルが取り付けてあるISSの頂部に登り、左舷のパドルの掛け金(brace)をたたいて所定の位置に収めるよう試みます。掛け金は4個あるのですが、昨年パドルをISSに取り付けたとき、そのうちのひとつがきちんと掛かっていませんでした。しかし、他の3個は正常だったのでパドルはしっかりと固定されており、問題とされてはいませんでした。その他、デスティニーのヒーターの問題解析の一助とするためのユニティのコネクタに関連する作業、デスティニーの排気口とズヴェズダの外観の写真撮影、数ヶ月前に設置して以来時々しか稼働していない船外の実験装置であるプラズマ測定装置(FPP)の点検などの、細々とした作業を行う予定です。

船外活動実施中にディスカバリー号のパイロットのジム・ケリーはシャトルのロボットアームを操作して、トーマスがシャトルとISS間で機器を運搬するのを支援します。スーザン・ヘルムズ宇宙飛行士はディスカバリー号の中から船外活動全体の指揮をとります。

ディスカバリー号のクルーが船外で忙しく機器の取り付けなどをしている間、ISS内部では第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパードと第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフ、それに第2次長期滞在クルーのフライト・エンジニアのジム・ヴォスが補給モジュール「レオナルド」からの荷下ろしを行う予定です。レオナルドは昨晩ISSに取り付けられましたが、ISSに取り付ける機器を始めとする物資を約5トン搭載しています。

リチャーズとトーマスは午後7時42分(同3月13日午前10時42分)頃に宇宙服の装着に掛かり、午後10時47分(同3月13日午後1時42分)頃にディスカバリー号の船外に向かう予定です。船外活動は火曜日午前5時17分(同3月13日午後8時17分)に終了する予定です。

ディスカバリー号とISSは良好な状態で周回しています。次のステータスレポートは火曜日の朝(同3月13日(火)の夜)発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-10.html

 

最終更新日:2001年 3月13日

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