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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#4
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 9日(金)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 3月10日(土)午前10時(日本時間)

 

国際宇宙ステーション(ISS)を300マイル(約480km)前方にして、スペースシャトル「ディスカバリー号」のクルーは起床し、宇宙での3日目の作業を開始しました。この日は建設中のISSに新しい滞在クルーを届けることになっています。

シャトルのクルーはロシアの曲「Vashe Blagorodiye」で目覚めました。この曲は宇宙飛行士がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられる前の晩にいつも見ることになっている「White Sun of the Desert(砂漠の白い太陽)」という映画の中で使われている曲で、第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフに贈られたものです。ウサチェフは第1次長期滞在クルーのメンバーのひとりであるユーリー・ギドゼンコとの引継を前にして最後の日をディスカバリー号で過ごしていました。

米国中部標準時間3月9日午後11時34分(日本時間3月10日午後2時34分)に予定されているディスカバリー号とISSとのドッキングの準備は予定通り進んでいます。ディスカバリー号とISSのランデブーの最終段階は午後9時13分(同3月10日午後0時13分)に予定しているディスカバリー号の最終フェーズ開始(Ti)噴射で開始されます。このときディスカバリー号はISSの50,000フィート(約15km)後方に位置しています。この噴射により、シャトルは次の地球周回の途中でISSの軌道と交差する軌道に移ります。午後10時30分(同3月10日午後1時30分)にディスカバリー号がISSの下方約0.5マイル(約800m)付近に到達すると、コマンダーのジェームス・ウェザビーが手動操縦による接近に切り替えます。ISSの前方約300フィート(約90m)まで移動すると、デスティニー実験モジュールに取り付けられているドッキングポートに向かって接近していきます。

ドッキングの作業中パイロットのジム・ケリーはディスカバリー号の接近の制御を行い、アンディ・トーマスとポール・リチャーズ両宇宙飛行士はシャトルのドッキング機構とランデブー用の機器の操作を行います。ディスカバリー号のドッキング機構の中央に設置されたカメラからの映像を見ながら、ウェザビーは両方の宇宙船のドッキングポートの位置を精密に調節し、30フィート(約9m)のところでさらに確認します。最後は秒速3cmの相対速度で接近していきます。

ディスカバリー号がISSのデスティニーに取り付けられているドッキングポートと接触するのはブラジルの東岸沖の上空を飛行中になる予定ですが、このとき両宇宙船は掛け金(latch)が作動して自動的に結合されます。両者の相対運動がなくなると、トーマスがディスカバリー号のドッキング機構のドッキングリングを引き込み、掛け金を閉じてシャトルをISSにしっかりと結合させます。シャトルとISS間のハッチはそれから2時間後の午前1時42分(同3月10日午後4時42分)頃に開かれる予定です。

ハッチが開くとすぐにクルーは装置や補給品の搬入を開始します。ISS滞在クルーの最初の引継はコマンダーのウサチェフが行うことになっていますが、これは第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパードとできるだけ長くISSで過ごして、リーダーの交代をスムーズに行うことができるようにするためです。ハッチは午前4時37分(同3月10日午後7時37分)に再度閉鎖され、最初の船外活動の準備が開始されます。このミッションでは2回の船外活動が計画されており、最初の船外活動はジム・ヴォスとスーザン・ヘルムズが、土曜日の夜(同3月11日(日)午後)に開始する予定です。

8回目のドッキングを前にして、スペースシャトルとISS両宇宙船の状況は良好です。次のステータスレポートは土曜日の午前(同土曜日の夜)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-04.html

最終更新日:2001年 3月10日

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