NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#26
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月20日(火)午前 5時(米国中部標準時間)
2001年 2月20日(火)午後 8時(日本時間)

 

悪天候のために2日続けて延期されたフロリダの宇宙空港への着陸は、ケネディ宇宙センターの天気が好転すると予報されていることもあって3度目の正直、今日は大丈夫ではないかと、アトランティス号の宇宙飛行士たちは期待しています。

本日もケネディ宇宙センターは第一の着陸候補地点となっていますが、本日のフロリダへの着陸機会は2回あります。天候は全般に着陸可能な状況と予報されてはいますが、沖合の風により多少の雲が生ずるのと、着陸用の滑走路付近で横風が予想されるのが心配です。最初の機会では、米国中部標準時間午前10時21分(日本時間2月21日午前1時21分)に軌道離脱噴射を実施して午前11時27分(同2月21日午前2時27分)に着陸、2回目の機会では午前11時56分(同2月21日午前2時56分)に軌道離脱噴射を実施して午後1時2分(同2月21日午前4時2分)に着陸の予定です。

続く2周回では、カリフォルニア州のバックアップの着陸地点であるエドワーズ空軍基地に、着陸の機会があります。しかし、米国西海岸の天気は着陸地点から30マイル(約48km)以内に降雨の可能性があると予報されており、着陸の可能性は半々です。エドワーズ空軍基地への最初の着陸機会では、午後1時27分(同2月21日午前4時27分)に軌道離脱噴射を実施して午後2時33分(同2月21日午前5時33分)に着陸、2回目のこの日最後となる機会では、午後3時4分(同2月21日午前6時4分)に軌道離脱噴射を実施して午後4時9分(同2月21日午前7時9分)に着陸の予定です。

ニューメキシコ州のノースロップ滑走路のホワイトサンズ宇宙空港にも3回の着陸機会があり、フロリダ州又はカリフォルニア州への着陸が望まれてはいるものの、ニューメキシコ州に着陸することも考えられます。帰還時フライトディレクタのリロイ・ケインはこれらの可能性の中から最適な機会を選んで、2週間におよぶ飛行を終わらせる考えです。

アトランティス号には十分な燃料と消耗品が残っているので、水曜日までは宇宙に留まることができます。

STS-98の宇宙飛行士ケン・コックレル、マーク・ポランスキー、ボブ・カービーム、マーシャ・アイビンス、そしてトム・ジョーンズは、午前3時13分(同2月20日午後6時13分)にクラッシュの曲「Should I Stay or Should I Go」で起床し、帰還の準備に取りかかりました。

国際宇宙ステーション(ISS)は現在アトランティス号の1,100マイル(約1,770km)後方を飛行中ですが、第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフは、土曜日に予定しているソユーズ宇宙船の移設の準備にとりかかり、忙しい1週間が始まりました。3人のクルーは土曜日の早朝にISSの主要なシステムを停止させてから、与圧服を着用してソユーズに乗り込み、ソユーズを現在結合しているズヴェズダの後部ドッキングポートから分離して、ザーリャの地球側についているドッキングポートに再度結合させることにしています。この作業には約40分かかる予定です。これにより、今月末にISSに到着する予定のプログレス補給船が結合する場所が用意されることになります。

アトランティス号は全システムが正常に作動しており、高度237マイル(381km)の地球軌道を周回しています。本日の着陸の準備は整っています。次のステータスレポートはアトランティス号の着陸後、又は必要に応じて発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-26.html

最終更新日:2001年 2月 21日