NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#22
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月18日（日）午前 5時（米国中部標準時間）
2001年 2月18日（日）午後 8時（日本時間）

アトランティス号の宇宙飛行士たちは米国中部標準時間2月18日午前4時（日本時間2月18日午後7時）過ぎに起床し、天候さえ許せば本日に予定しているケネディ宇宙センターへの帰還に備えることにしています。

国際宇宙ステーション（ISS）に取り付けたばかりの米国の実験棟デスティニーが良好に稼動している中、コマンダーのケネス・コックレル、パイロットのマ－ク・ポランスキー、ミッションスペシャリスト（MS：搭乗運用技術者）のボブ・カービーム、マーシャ・アイビンス、トム・ジョーンズは、地球へ戻るための大気圏への再突入を開始するために、今朝遅くにシャトルにブレーキをかけるロケットの噴射のための一連の手順を開始します。地球への帰還には約1時間かかります。

本日、アトランティス号がフロリダへ着陸する機会は2回あります。1回目はシャトルの軌道制御システム（Orbital Maneuvering System：OMS）の軌道離脱噴射を169周回目の午前10時47分（同2月19日午前1時47分）に実施し、午前11時53分（同2月19日午前2時53分）にケネディ宇宙センターの33番滑走路に着陸します。1周回後の予備の機会では午後12時22分（同2月19日午前3時22分）に軌道離脱噴射をし、午後1時28分（同2月19日午前4時28分）に着陸することになります。ケネディ宇宙センターの日曜日の天気は、着陸用の滑走路付近で突風が吹くことはあるが、おおむね良好と予報されています。カリフォルニアのエドワーズ空軍基地へのバックアップの着陸は、本日は要請しませんでしたが、天候により着陸が妨げられる場合は月曜日の協力を要請することも考えられます。

1回目の機会で着陸する場合、今年最初の飛行は440万マイル（約708万ｋｍ）におよぶことになります。

アトランティス号の宇宙飛行士たちは、午前6時50分（同2月18日午後9時50分）に、コンピュータの再突入モードへの切り替え、調理設備の停止、フライトデッキやミッドデッキへの座席の取りつけなどの、軌道離脱準備を開始する予定です。

本日、アトランティス号の宇宙飛行士たちが午前3時43分(同2月18日午後6時43分)に起床したときには、ISSのおよそ408マイル（約656km）前方を飛行していました。ISSでは、第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフが、軽度な作業しか予定されていない週末のあと1日を、リラックスして過ごすことにしています。第1次長期滞在クルーはこの1日を深夜（同2月18日午後3時）に開始し、午後3時30分（同2月19日午前6時30分）に就寝する予定です。第1次長期滞在クルーにとって、本日は宇宙での110日目、ISSでの108日目になります。

アトランティス号は良好な状態にあり、237マイル（約381km）の高度で地球を周回しており、搭乗の宇宙飛行士たちは着陸の準備をしています。次のステータスレポートは着陸後、または必要に応じて発行する予定です。

出典：http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-22.html