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STS-98 NASAステータスレポート#19
スペースシャトルアトランティス号と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、米国中部標準時間2月16日午前8時6分(日本時間2月16日午後11時6分)に結合を解きました。パイロットのマーク・ポランスキーはアトランティス号を操縦して、ISSとこれに取り付けたばかりの実験棟デスティニーの周囲を半周させたのち、ISSから離れていきました。帰還は日曜日の予定です。 ポランスキーとSTS-98の仲間たち、ケン・コックレル、マーシャ・アイビンス、ボブ・カービーム、そしてトム・ジョーンズは、第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフに別れを告げ、午前7時14分(同2月16日午後10時14分)に双方の宇宙船を隔てるハッチを閉鎖して、合計63時間9分におよんだハッチを解放した状態での作業を終了しました。ISSからの分離は西部太平洋ニューギニアの北東部上空で行われ、6日21時間15分におよんだ結合を解除しました。 シェパードは、「アルファ(ISS)は、すばらしい機能を新たにISSにもたらしてくれたアトランティス号のクルーとその共同作業に対し敬意を表します。大事に使わせてもらいます。無事に帰還されますように。」と述べてISSへの客人たちに別れを告げました。 シェパード、ギドゼンコ、クリカレフは、予定されている軌道上での4ヶ月の滞在を続けながら、運動をしたり、モスクワとヒューストンのフライト・コントローラたちとの定例の計画調整会議に臨んだりしました。週末の休暇が終わると、来週はデスティニーのシステムの起動作業を引き続き行い、約1週間後に予定しているソユーズ宇宙船をズヴェズダのドッキングポートからザーリャの地球側のドッキングポートに移動させる準備を行う予定です。1週間以内にこの移動を実施することにより、新しいプログレス補給船を月末にズヴェズダに結合することができるようになります。アトランティス号の宇宙飛行士たちはISSから分離して、その周囲を半周するフライアラウンドを終えると、飛行中に3回実施した船外活動で使用した装置の片づけや、ISSから地球に持ち帰る物品の収納作業を開始しました。またシアトルのフォックス・ニュース・ネットワークとKIRO-TV、およびSPACE.comのインタビューを受けたり、数時間の自由時間を過ごしたりしました。 アトランティス号のクルーは土曜日午前4時13分(同2月17日午後7時13分)に起床し、日曜日に予定しているフロリダ州のケネディ宇宙センターへの帰還の準備を続ける予定です。天気予報は、日曜日午前11時50分(同2月19日午前2時50分)の着陸時刻における滑走路付近の天候は、突風の可能性はあるが良好とのことです。 アトランティス号とISSは約237マイル(約381km)の高度を周回しています。シャトルはISSの前方60マイル(約96km)付近にあり、地球を1周する度に10マイル(約16km)づつその距離を広げています。次のステータスレポートは午前5時(同2月17日午後8時)に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-19.html
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