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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#9
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月 11日(日)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 2月 12日(月)午前10時(日本時間)

 

アトランティス号と国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは、本日取り付けられたばかりの実験棟デスティニーを開き、何年も前から計画されていた作業を一日中続けました。

ISSのコマンダーであるビル・シェパードがデスティニーのハッチを開き、米国中部標準時間2月11日午前8時38分(日本時間2月11日午後11時38分)に、シャトルのコマンダーのケン・コックレルと一緒に入室しました。ISSとシャトル双方のクルーは直ちに中に入って作業を開始し、空調システム、警報システム、コンピュータ、船内通信システムなどを起動し、消火器をセットアップしました。またシャトルからISSへ装置を搬入したり、ISS内でいくつかのシーンをIMAXカメラで撮影したりしました。コックレルはまた、アトランティス号の軌道姿勢制御用のスラスタを数時間にわたり周期的に噴射して、ISSとアトランティス号の高度を少しずつ、約5マイル(約8km)上昇させました。この制御(リブースト)はアトランティス号が結合している間に3回の実施が予定されているうちの第1回目です。3回のリブーストを実施すると、ISSの高度は18マイル(約29km)以上高くなる予定です。

一日中協力して作業をしていたISSとシャトルのクルーは、午後4時40分(同2月12日午前7時40分)に分かれてハッチを閉鎖し、トム・ジョーンズ、ボブ・カービーム両宇宙飛行士により月曜日に実施する2回目の船外活動の準備にかかりました。ハッチ閉鎖後シャトルのパイロットのマーク・ポランスキーがアトランティス号の船室内の気圧をわずかに低くし、その間ジョーンズとカービームは酸素マスクをしていましたが、これは船外活動クルーの体内から窒素ガスを排出するための手順の一部です。この手順により、船外活動クルーがかなり低い気圧の宇宙服を装着している間に減圧症にかかるのを、防ぐことができます。月曜日の船外活動のハイライトは、与圧結合機構(PMA-2)と呼ばれる、ステーションのドッキングポートを、仮置き場からデスティニーの所定の場所に移設する作業です。この位置でPMA-2は今後のミッションでの主たるドッキングポートとして使用されることになります。この船外活動でジョーンズとカービームはいくつかのハンドレールとスライドワイヤをデスティニーの外壁に取り付ける作業も行いますが、これは将来の船外活動で使用されます。 

ジョーンズとカービームは午前6時43分(同2月12日午後9時43分)頃に宇宙服の装着に取り掛かる予定です。マーシャ・アイビンス宇宙飛行士は9時直前にアトランティス号のロボットアームの電源をオンにします。それから約20分後にPMA-2を把持する予定です。ジョーンズとカービームは午前9時43分(同2月13日午前0時43分)にアトランティス号の船外に出て活動を開始し、アイビンスがPMA-2を移動する際に肉眼で見ながら状況を伝えることにしています。本日の船外活動は午後4時13分(同2月13日午前7時13分)に終了する予定です。船外活動が終了に近づく頃ISSとシャトルの内部ではジャイロスコープにスピン開始のコマンドを送信するという作業が始まります。ジャイロスコープは推進剤を消費せずにISSの姿勢を制御する、ISSの重要なシステムです。この4基のコントロールモーメントジャイロスコープの回転は、午後3時43分(同2月13日午前6時43分)に開始される予定です。

ISSとシャトルのクルーは午後8時13分(同2月13日午前11時13分)に就寝する予定です。シャトルのクルーは午前4時13分(同2月13日午後7時13分)に起床し、ISSのクルーはその30分後に起床する予定です。次のステータスレポートは2月12日午前5時(同2月12日午後8時)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-09.html

最終更新日:2001年 2月 12日

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