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NASAステータスレポート

STS-98 NASAステータスレポート#5
ジョンソン宇宙センター
2001年 2月 9日(金)午後 7時(米国中部標準時間)
2001年 2月10日(土)午前10時(日本時間)

 

今朝コマンダーのケネス・コックレルは、太平洋上空200マイル(約320km)を時速17,000マイル(27,300km)で飛行しながら、みごとにスペースシャトルを国際宇宙ステーション(ISS)へと導き、ドッキングしました。明日は実験棟デスティニーをISSに取り付ける作業を行い、これから宇宙での研究活動の新時代が始まります。

アトランティス号は予定どおりISSに米国中部標準時間2月9日午前10時51分(日本時間2月10日午前1時51分)にドッキングし、ISSとシャトル双方のクルーは両者を隔てているハッチを午後1時3分(同2月10日午前4時3分)に開くと、直ちに補給品の搬入を開始しました。ISSのクルーはコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコそしてフライトエンジニアの3名ですが、ISS滞在100日目の前夜に2ヶ月ぶりのお客様に挨拶をしたことになります。予定されている3回の船外活動の1回目の準備のためにハッチは4時間後に閉鎖されました。明日の船外活動は6時間の予定で、アトランティス号のボブ・カービームとトム・ジョーンズ両宇宙飛行士が実施します。

ハッチが開いている間にISSとアトランティス号のクルーはシャトルからISSに物資の搬入を行いました。12ガロン(約45リットル)の飲料水の袋3つ、居住区画であるズヴェズダー内で使用する予備のコンピュータ、デスティニーの取り付け完了後にデスティニーへの電力供給を行うために接続されるケーブル数本、それに滞在クルーに家族や友人から贈られたいろいろな個人用の品々、新鮮な食料、映画などです。ハッチはこの飛行中にあと2回開かれ、ISSとアトランティス号のクルーが共同でデスティニーを起動する作業を行う予定です。

本日はハッチ閉鎖後にアトランティス号の気圧をわずかに低くしました。これは明日の船外活動の準備として、宇宙服内の低圧環境で減圧症にかかるのを防ぐために船外活動を行うクルーの体内から窒素ガスを追い出す手順の一部です。ハッチ閉鎖後にシャトルのクルーが明日の船外活動でデスティニーの外壁に取り付けることになっている3個のコネクタが、誤ってISSに取り残されてしまったことに気付きました。そこでISSのドッキング区画をエアロック代わりとして使用し、コネクタをアトランティス号に戻しました。これは前回2000年12月のSTS-97の際にも2回行われた手順であり、気圧差のある宇宙船間で物を移動するための方法です。ISSとシャトルのクルーは本日2月9日午後8時13分(同2月10日午前11時13分)に就寝する予定です。そしてシャトルクルーは2月10日午前4時13分(同2月10日午後7時13分)に起床し、ISSのクルーはその30分後に起床する予定です。

デスティニーを取り付けて起動するという明日の作業は、カービームとジョーンズが午前6時13分(同2月10日午後9時13分)頃に宇宙服の着用を開始するところから始まります。午前7時28分(同2月10日午後10時28分)にマーシャ・アイビンスがアトランティス号のロボットアームの電源をオンにします。このロボットアームでISSのドッキングアダプター(PMA-2)をつかんで別のところに移設し、その後にデスティニーが取り付けられるようにします。カービームとジョーンズは午前9時18分(同2月11日午前0時18分)にアトランティス号の船室から外に出て、デスティニーを取り付ける作業を支援する6時間の船外活動を開始する予定です。午後12時38分(同2月11日午前3時38分)にデスティニーはISSの所定の場所にしっかりと取り付けられる予定です。ジョーンズとカービームは午後3時48分(同2月11日午前6時48分)に船外活動を終了し、シャトルとISS間のハッチは土曜日午後4時28分(同2月11日(日)午前7時28分)に再度開かれる予定です。次のステータスレポートは午前5時(同2月10日午後8時)に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-05.html

最終更新日:2001年 2月 11日

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