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STS-98 NASAステータスレポート#1
スペースシャトル・アトランティス号に搭乗した5人の宇宙飛行士が、国際宇宙ステーション(ISS)に米国製の実験棟デスティニーを運ぶため、日没後に米国フロリダ州ケネディ宇宙センターから出発しました。デスティニーはISSで行われる科学研究の要であり、またISS運用に係わる新しいコマンド管制(command & control)センターとなるものです。 コマンダーのケン・コックレル、パイロットのマーク・ポランスキー、ミッションスペシャリストのボブ・カービーム、マーシャ・アイビンス、そしてトム・ジョーンズは、米国中部標準時間2月7日午後5時13分(日本時間2月8日午前8時13分)に39-A発射台から打上げられ、フロリダ中部の空を照らしながらISSの追跡を開始しました。打上げはシャトルのデータ中継装置からのセンサーデータが誤った値を示したため、この不具合調査のため約2分遅れました。アトランティス号の飛行はスペースシャトルの102回目のミッションとなります。 打上げ時刻にISSの第1次長期滞在クルーは、北大西洋のニューファウンドランド島セントジョーンズの東側上空、アトランティス号の約1500マイル(約2400km)前方を通過中でした。アトランティス号が軌道に到達した数分後に、宇宙機との交信担当官ダン・バーバンクがミッションコントロールセンターから第1次長期滞在クルーに打上げの状況を伝え、打上げのビデオも届けられました。第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフは2月8日(木)午前4時(同2月8日(木)午後7時)過ぎに起床する予定です。この日は第1次長期滞在クルーにとって宇宙での100日目にあたります。起床時刻は無人のプログレス補給船がISSから分離される予定の午前5時25分(同午後8時25分)の1時間少々前になります。金曜日にアトランティス号がISSに結合する際に必要なスペースを確保するために、プログレス補給船はISSから分離されます。プログレス補給船は分離の数時間後に大気圏に突入させて焼却する予定です。 打上げから9分も経たないうちにアトランティス号の宇宙飛行士は、11日間のミッションのためにシャトルの各システムを準備する作業に取りかかりました。まず最初にアトランティス号のペイロードベイのドアを、打上げフライトディレクタのリロイ・ケインからの軌道上運用を開始せよとの指示を受ける前に開きました。宇宙飛行士たちは午後10時11分(同2月8日午後1時11分)に8時間の睡眠に入るまでには、コンピュータやその他のフライトデッキ内の機器の準備を完了する予定です。シャトルのクルーは2月8日(木)午前6時11分(同2月8日(木)午後9時11分)に起床し、宇宙での最初の丸一日を開始する予定です。 アトランティス号は今夜無事に打上げられ、宇宙飛行士たちはISSの追跡に目を向けます。これからの2日間にシャトルのジェットを数回噴射して、2月9日(金)午前11時(同2月10日(土)午前2時)前に予定されているISSとの結合へと向います。来週は3回の船外活動が予定されており、16トンもある実験棟デスティニーを取り付ける作業を行います。この次のステータスレポートはクルーの起床後2月8日(木)午前7時(同2月8日(木)午後10時)、に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts98/STS-98-01.html
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