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NASAステータスレポート

STS-97 NASAステータスレポート#15
2000年12月 7日(木)午後 7時(米国中部標準時間)
2000年12月 8日(金)午前10時(日本時間)

 

木曜日、エンデバー号の船外活動クルーは太陽電池パドルのたるみを除くという追加の作業を実施し、続いてその他の作業を手際よく片付けました。最後に、この組み立て作業で最も高い場所であるP6トラスの最上部に常緑樹のマークを付けて、予定していた活動の仕上げとしました。

「今日は素晴しい1日でした。」と船外活動責任者のグレンダ・ローズが、夕方の会見の席で言いました。船外活動を行ったジョー・タナーとカルロス・ノリエガは、ユニティにセンターラインカメラ用のケーブルを取り付けました。来月米国の実験棟デスティニーを取り付けるときには、このケーブルで伝送されるテレビ画像を見て、作業を行うことにしています。最後にプラズマ電位測定装置(FPP)を取り付けました。FPPはP6の最上部に取り付けられ、国際宇宙ステーション(ISS)の周辺のプラズマ電位を測定します。常緑樹のマークは運搬用のバッグに付けていき、FPPに取り付けました。これは地上の建設作業者が、ビルが最上部まで届いたときに行っている伝統で、今回のミッションが達成されたことを象徴するものです。

太陽電池ブランケットをしっかりと張らせる作業は迅速に且つ注意深く計画されたものです。前日の水曜日にミッションコントロールからエンデバー号に、作業の説明と同僚の宇宙飛行士デイビッド・ウォルフが地上でその作業をしているビデオが贈られました。

船外活動は予定よりも35分早く、米国中部標準時間12月7日午前10時13分(日本時間12月8日午前1時13分)に開始されました。船外活動クルーがP6の最上部に移動すると、エンデバー号内ではコマンダーのブレント・ジェット、パイロットのマイク・ブルームフィールド、そしてミッションスペシャリストのマーク・ガーノーが、日曜日に伸展された右舷の太陽電池パドルのマストを2~3フィート縮めました。ノリエガ宇宙飛行士がゆるんでいる2本の張力ケーブル(tensioning cables)をそれぞれのリール(take-up reel)に沿って引張り、ブランケット側のケーブルのたるみをなくしました。タナー宇宙飛行士はリール(spring-loaded tension reels)を限度いっぱいまで回してから、バネの力で逆回転させ、その間ノリエガはゆるんだブランケットを引張りながら、ケーブルがリールの溝から外れないようにしました。長さ240フィート(約73m)、幅38フィート(約11m)の太陽電池パドルは良好に作動しています。

予定の作業が非常にうまくいったので、タナーとノリエガはラジエータにセンサを取り付けたり、小型のアンテナを取付けたり、あるいは写真撮影をするなど、1月に予定されているこの次の船外活動の先取り作業をいくつか実施することができました。それでも予定よりも短い5時間10分の活動時間で、12月7日午後3時23分(同12月8日午前6時23分)に作業を終了しました。これにより、STS-97における船外活動は19時間20分となり、ISSとしての船外活動時間は88時間54分となりました。

ISSのクルーたち、コマンダーのビル・シェパード、セルゲイ・クリカレフとユーリ・ギドゼンコ両宇宙飛行士は、エンデバー号で地球に持ち帰る物品の荷造りをしました。クルーは12月7日午後3時30分(同12月8日午前6時30分)過ぎに就寝しました。そして12月8日(金)午前0時06分(同12月8日(金)午後3時06分)に起床する予定です。エンデバー号のクルーは12月7日午後10時(同12月8日午後1時)過ぎに就寝し、12月8日(金)午前6時06分(同12月8日(金)午後9時06分)に起床する予定です。

2組のクルーは12月8日(金)午前8時30分(同12月8日(金)午後11時30分)過ぎに、エンデバー号がISSにドッキングした12月2日の土曜日以来、初めて面会することになります。

この次のステータスレポートは金曜日の朝(同金曜日の夜)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts97/STS-97-15.html

 

最終更新日:2000年 12月 8日

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