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NASAステータスレポート

STS-97 NASAステータスレポート#14
2000年12月 7日(木)午前 7時30分(米国中部標準時間)
2000年12月 7日(木)午後10時30分(日本時間)

 

エンデバー号の2人の宇宙飛行士は、本日は軌道上の建設作業に戻り、国際宇宙ステーション(ISS)の周辺のプラズマ電位を測定するプラズマ電位測定装置(FPP)を取り付けたり、日曜日に展開した際に完全には伸びていなかった太陽電池ブランケットをピンと張らせるという追加の作業等をする予定です。

クルーは水曜日にミッションコントロールと注意深く作業計画を検討し、また同僚のデイビッド・ウォルフ宇宙飛行士が説明をしながら地上で追加作業をやって見せるビデオテープを見て、コマンダーのブレント・ジェット他のクルーは、作業はきっとうまく行くとの感想を述べました。

ミッションスペシャリストのジョー・タナーとカルロス・ノリエガは米国中部標準時間12月7日午前10時51分(日本時間12月8日午前1時51分)にシャトルの船外に出て新しく取り付けた太陽電池構造体の最上部に向います。コマンダーのジェットとパイロットのマイク・ブルームフィールド、ミッションスペシャリストのマーク・ガーノーは、右舷の太陽電池パドルの2枚の太陽電池ブランケットを伸展させているマストを、2~3フィート(約60~90cm)縮めます。それからノリエガ宇宙飛行士が張力ケーブル(tensioning cables)をリールに沿って引張り、ケーブルのたるみをなくします。タナー宇宙飛行士は手でリールを限度いっぱいまで回し、それからバネの力で逆回転させます。この間ノリエガはケーブルがリールの溝から外れないようにします。外側のリールから先にとりかかり、次に内側のリールにとりかかります。

長さ240フィート(約73m)、幅38フィート(約11m)の太陽電池パドルは良好に作動しており、ISSに電力を供給しています。右舷の太陽電池パドルのケーブルが、日曜日に展開されたときにリールの溝から外れたことは明かです。左舷の太陽電池パドルは展開の方法を改善して実施しましたが、完全に展開されています。

太陽電池パドルの修理が終ると、タナーとノリエガはプラズマ電位測定装置(FPP)をP6トラスの最上部に取り付けます。この装置はISSの周辺のプラズマ電位を測定するためのものです。プラズマ生成ユニットがすでに太陽電池パドルの支持構造体のところで作動しており、電子を放出して放電を防ぐようにしています。

第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、セルゲイ・クリカレフとユーリ・ギドゼンコ両宇宙飛行士は12月7日深夜(同12月7日午後3時)過ぎに起床し、エンデバー号で地球に持帰る物品の荷造り作業を続けました。またクルーはワイヤレスの計測システムを設置しましたが、まだ起動はさせていません。これはシャトルの軌道姿勢制御用のスラスタを噴射させることによりISSの振動状態を測定し、構造数学モデルの精度向上を図るためのものです。

水曜日にエアコン設備を交換しましたがうまく作動しており、ISS内の湿度は下がってきました。さらに二酸化炭素除去装置ヴォズドゥクのファンを交換し、生命維持装置の一部としての利用を再開しました。ザーリャとユニティ間のハッチはずっと開放したままにしておきます。ISSとシャトルの二組のクルーは12月8日(金)午前8時30分(同12月8日午後11時30分)頃にユニティの中で合流する予定です。

エンデバー号のクルーは12月7日午前6時06分(同12月7日午後9時06分)に、ジョー・タナーに贈られたビートルズの曲「Here Comes the Sun」で起床しました。ISSのクルーは12月7日午後3時36分(同12月8日6時36分)に就寝し、シャトルのクルーは12月7日午後10時06分(同12月8日午後1時06分)に就寝する予定です。

この次のステータスレポートは木曜日の夜(同金曜日の午前)に発行する予定です。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts97/STS-97-14.html

 

最終更新日:2000年 12月 8日

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