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STS-97 NASAステータスレポート#10
エンデバー号の宇宙飛行士は、今日は第2回目の船外活動を実施します。この船外活動では国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けた新しい太陽電池パドルを起動したりする作業を行う予定です。 コマンダーのブレント・ジェット、パイロットのマイク・ブルームフィールド、ミッションスペシャリストのカルロス・ノリエガ、ジョー・タナー、マーク・ガーノーは、米国中部標準時間12月5日午前7時06分(日本時間12月5日午後10時06分)に起床しました。クルーは南カリフォルニア大学の応援歌で、同大学の卒業生であるノリエガに贈られた「Fight On」で目覚め、作業を開始しました。 タナーとノリエガ両宇宙飛行士は12月5日午前11時56分(同12月6日午前2時56分)に、あるいは準備が整えば多少早めに6時間の船外活動を開始する予定です。この船外活動は新しく取り付けたP6太陽電池パドルからの電力が米国モジュールに流れるように配線をし直すことが重要な目的です。 月曜日に2つ目の太陽電池パドルが展開され、それぞれのパドルに6基ずつ、合計12基あるバッテリは完全に充電され、ユニティに送電する準備は整っています。 ノリエガはP6トラスの左舷側で、電力ケーブルを別のコネクタに接続したり、電力調整器の断熱カバーを取り外すなどの作業を行います。タナーは同じような断熱カバーをシグナルプロセッサーから取り外したり、去る10月のSTS-92ミッションの際にZ1トラスに仮置きしておいたSバンドアンテナを移設する準備をします。 船外活動クルーは、高速通信用のSバンドパラボラアンテナを移設する際は、高いところからISSを見下ろすことになります。シャトルの内部ではブルームフィールドがロボットアームをP6トラスの方に最大限まで伸してタナーとノリエガをP6トラスに移動させ、その後2人は手渡しでP6トラスの制御機器アセンブリ(IEA)までSバンドアンテナを運んで取り付けます。そこにいる間に2人は右舷の太陽電池パドルの張力ケーブル支持リールを、目を凝らして観察しますが、これは新たに追加された任務です。日曜日に右舷のパドルを展開した際、張力ケーブルがリールから外れたことは明白です。地上の技術者たちは、木曜日に計画されている3回目の船外活動で、手動によりこのケーブルを締付けるか否かを検討しています。 ISSの中では、第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、そしてフライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフが、35日間のISSへの滞在期間で2回目のユニティへの入室をし、新たに用意された電源を利用できるようにケーブルの接続変更を行います。クルーはユニティに1時間程度滞在する予定です。 今後の船外活動は2001年早々到着する米国の実験棟デスティニーを受入れるための準備作業が予定されています。タナーとノリエガは与圧結合アダプター2(PMA-2)からケーブルを外してPMA-2にあるダミーのパネルに接続しておきます。デスティニーはSTS-98/5Aミッションの際ユニティに取り付けられますが、このときにPMA-2はデスティニーのユニティと反対側に移設されます。 この次のステータスレポートは火曜日の夜(同水曜日のお昼頃)発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts97/STS-97-10.html
最終更新日:2000年
12月 6日 |