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NASAステータスレポート

STS-97 NASAステータスレポート#7
2000年12月3日(日)午後10時30分(米国中部標準時間)
2000年12月4日(日)午後1時30分(日本時間)

 

エンデバー号の宇宙飛行士が17.5トンのP6太陽電池パドル構造体を取付けた後、日曜日の夜(日本時間月曜日の午前)、P6の2つの太陽電池パドルのうちのひとつが開かれました。

太陽電池パドルと付属の電子装置を組込んだ構造体は、米国中部標準時間12月3日午後1時32分(日本時間12月4日午前4時32分)にZ1トラスに取り付けられました。この取付け作業はこのミッションでジョー・タナーとカルロス・ノリエガ両宇宙飛行士により、3回予定されているうちの第一回目の船外活動の最初の1時間で実施されました。船外活動は12月3日(日)午後12時35分(同12月4日午前3時35分)に開始され、午後8時8分(同12月4日午前11時8分)に終了しました。今回の活動時間は7時間33分でした。これまでに米国とロシアの宇宙飛行士たちは、ISSの組み立てのために合計11回、77時間7分の船外活動を行ったことになります。

シャトルのロボットアームを使い、カナダの宇宙飛行士マーク・ガーノーはP6太陽電池パドル構造体をユニティのZ1トラス上方の所定の場所に移動し、午後1時32分(同12月4日(月)午前4時32分)頃に取付け位置に移動させました。タナーとノリエガは、ガーノーにロボットアームで構造体をつかんでいてもらいながら、その四隅をボルトで固定しました。

パイロットのブルームフィールドはロボットアームの操縦を引継ぎ、ロボットアームにノリエガを乗せてパドルの周囲を移動させて、電力、コマンド、データなどのケーブルを9本結合する作業を支援しました。同時にタナーは二つの太陽電池パドル収納箱(SABB)を開きました。さらに2人はSABBを展開できるように向きを変えました。しかし、SABBを閉じている金具(ピン)を外すコンピューターによるコマンドはうまくいきませんでした。タナーとノリエガはそのピンを手で外さなければならない場合に備え、待機していました。

その後すぐにコマンドを出し直し、右舷のSABBのピンが外れて、パドルは展開されました。しかし、左舷のSABBのピンのひとつは閉じたままでした。船外活動終了後にコマンダーのブレント・ジェットがSABBのピンを一度閉じてから開くようにコマンドを出したところ、今度は午後8時20分(同12月4日(月)午前11時20分)過ぎに全てのピンが外れたことがインジケーターにより確認されました。フライトコントローラは、展開された太陽電池パドルが適正な張力で張られているか否かを検討する時間をとるため、今夜は左舷の太陽電池パドルは広げないことにしています。この展開した方の太陽電池パドルは良好に作動し、P6構造体の各システムに送電しています。

左舷の太陽電池パドルを急いで展開する必要はなく、フライトコントローラはその前に右舷の太陽電池パドルの状況を十分把握しておきたいと考えています。

シャトルフライトディレクタの長であるビル・リーブス氏は「P6をISSに取り付けるというこのミッションの主要な目的は果しました。本日の船外活動の目的も全て果しました。」と述べました。クルーが12月3日(日)午後11時30分(同12月4日(月)午後2時30分)頃就寝する前、午後10時20分(同午後1時20分)に、3つあるラジエータの一つ(Photovoltaic Radiator: PVR)が展開されました。ラジエータは軌道上の機器で発生する熱を放熱する働きをするものです。

エンデバー号とISSは235マイル(約378km)の高度を良好な状態で周回しています。エンデバー号のクルーは月曜日は休日です。ISSのクルーは真夜中頃に起床して作業を開始します。両クルーが顔を合わせることのできるハッチは、STS-97ミッションの最後の船外活動が終了した後の金曜日までは、開かれることはありません。

 

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts97/STS-97-07.html

最終更新日:2001年 1月 24日

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