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ミッション内容

このミッションの特徴 ミッション内容 打上げ実績  

 STS-97は国際宇宙ステーション(ISS)の組立てを目的とした米国航空宇宙局(NASA)のスペ ースシャトルミッションで、4Aフライトと呼ばれています。
 このミッションは、宇宙で組立て中のISSに、太陽電池パドルやバッテリーなどを搭載したP6トラスと呼ばれる巨大な部品をとりつけることを主たる目的としています。
 P6トラスにより、ISSの発電能力が約64KW増強され、2001年1月にスペースシャトルで打ち上げられる米国実験棟デスティニーを含めISS各部へ電力が供給されます。
 なお、今回でISS組立の飛行は9回目となり、スペースシャトルによる6回目の飛行となります。

このミッションの特徴
  • P6トラスは重量が約17トン、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に収容するときのサイズは4.9m×4.9m×14.9mと、スペースシャトルのペイロード(貨物)としてはこれまでで最も重く、最も大きなものです。
  • このミッションで取り付ける太陽電池パドルはパドルを挟んで両翼を展開すると長さが約240フィート(約73m)もあり、ジャンボジェット機の翼巾よりも長く、宇宙での構造物としてはこれまでで最も長いものとなります。
  • P6トラスによる発電能力が過去の如何なる宇宙機よりも大きく、国際宇宙ステーション(ISS)の発電能力は約64kw増強され、ザーリャとズヴェズダによる約10kwに比べるとこれまでの数倍になります。
  • 人が滞在しているISSに初めてスペースシャトルでクルーが訪れます。

ミッション内容
 このミッションはP6トラスと呼ばれる構造体を、2000年10月のSTS-92ミッションで取り付けたZ1トラスの上部に取り付け、ISSの発電能力を増強して、2001年1月に打ち上げる米国の実験棟デスティニーを稼働させ実験ができるようにすることを主な目的としています。
 スペースシャトルは飛行3日目にISSとドッキングを行い、ISSと結合したまま8日間飛行します。この間に3回の船外活動とロボットアーム操作により、P6トラスをISSに取り付けます。飛行4日目にはP6トラスの太陽電池パドルがコマンドにより展開され、自動的に太陽を追尾し電力を発電し始めます。また、飛行9日目にはクルーがISS内部に入り、2000年10月からISSに滞在している3人のクルーと対面します。
 
1日目打上げ/軌道投入、Kuバンドアンテナ展開、ランデブーのための軌道制御
2日目シャトルのロボットアーム、船外活動用宇宙服、宇宙視覚システム(SVS:ロボットアーム操作に必要な視覚情報を提供する装置)、エアロックなどの点検、ランデブーのための軌道制御
3日目ISSとのランデブー・ドッキング、ロボットアームでP6トラスを温度制御のためにペイロードベイから持ち上げてパーキング位置に一晩保持、ドッキングポートとなる与圧結合アダプタ3(PMA-3)を後日のISS入室に備えて整備
4日目第1回船外活動(P6トラスのZ1への取り付け)、太陽電池パドル展開
5日目広報活動
6日目第2回船外活動(Z1トラスのパッチパネルの配線の接続の変更、STS-92で10月にZ1に仮設置してあったSバンド通信アンテナ(SASA)の移設、5Aフライト(2001年1月に予定)の準備作業)
7日目広報活動
8日目第3回船外活動(プラズマ検出装置のP6トラスの最上部への取り付け、 5Aフライト(2001年1月に予定)の準備作業)
9日目ISS入室、補給品搬入、広報活動
10日目ハッチの閉鎖、アンドック(ISSからの分離)、フライアラウンド運用、広報活動
11日目船内の片づけ、広報活動
12日目軌道離脱、着陸

STS97ミッション前のISS STS97ミッション後のISS
4Aミッションのシーケンスイメージ
Real Video [3min57sec]
28K56K


打上げ実績 (2000年 12月12日現在)
打上げ日時2000年11月30日午後10時 6分 (米国東部標準時間)
2000年12月 1日午後12時 6分 (日本時間)
射 場フロリダ州ケネディ宇宙センター (KSC) 39B発射台
ISSとの結合2000年12月2日午後 2時(米国中部標準時間)
2000年12月3日午前 5時(日本時間)
ISSからの分離2000年12月9日午後 1時13分(米国中部標準時間)
2000年12月10日午前 4時13分(日本時間)
帰還日時2000年12月11日午後 6時 3分 (米国東部標準時間)
2000年12月12日午前 8時 3分 (日本時間)
帰還場所フロリダ州ケネディ宇宙センター (KSC)
フライト期間10日19時間57分
搭乗員/
作業体制
5名/1シフト
オービタエンデバー (15回目の飛行)
軌道高度約380km(236マイル)
軌道傾斜角約51.6度
搭載ペイロード
ISS関連ペイロードP6トラス(P6発電モジュール(P6)、制御機器アセンブリ(IEA)、ロングスペーサ(LS))
実験ペイロード大豆とトウモロコシの発芽実験
植物の微小重力環境への適応に係るフラボノイドの役割の研究


最終更新日:2000年 12月 13日

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