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若田宇宙飛行士訓練レポート 第6回


ケネディ宇宙センターに到着した7人のSTS-92乗組員

スペースラブパレットに固定されているPMA-3

スペースラブパレットに固定されている船外活動用ツール保管箱

ペイロードベイ(貨物室)右舷に固定されている直流変圧器

CEITに参加する若田宇宙飛行士(左)
CEIT(Crew Equipment Interface Test)への参加
 平成12年7月12日、米国フロリダ州のNASAケネディ宇宙センターのシャトル整備棟(OPF:Orbiter Processing Facility)で、CEIT(Crew Equipment Interface Test)という試験が行われ、若田宇宙飛行士を含むSTS-92の乗組員らが参加しました。

CEITとは
 CEITとは、軌道上で使用する機器(フライトハードウェアといいます)の使い勝手を確認するために、軌道上で実際に使用する宇宙飛行士が自ら確認する試験で、通常打上げ2~3ヶ月前に実施されます。宇宙飛行士たちにとって、CEITのような試験はフライトハードウェアに触れることができる数少ない機会です。従ってCEITでは、STS-92のクルーがまだ確認していないフライトハードウェア同士のフィットチェック(適合性確認)*や、船外活動に使用する道具(EVAツール)と船外活動作業の対象になっているフライトハードウェアとのフィットチェックなども同時に実施します。
* 開発段階では技術者によるフィットチェックが行われていますが、宇宙飛行士の観点からも再度行われます。

STS-92のCEIT
 打上げ時、スペースシャトル・ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)には、スペースラブパレットと呼ばれる固定台に、今回のミッションでISSに取り付けられるPMA-3やいくつかのハードウェアが固定されて打上げられます。
 若田宇宙飛行士らは今回のCEITでは、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)にすでに搭載してあるスペースラブパレット、PMA-3、PMA-3をスペースラブパレットに固定するための手動結合機構(MBM:Manual Berthing Mechanism)、船外活動用ツール保管箱(ETSD:EVA Tool Stowage Device)、直流変圧器(DDCU:DC-to-DC Converter Unit)などのフライトハードウェアを中心に、アクセス性の確認、評価を行ないました。


※上から3番目の写真で、両側に2つ見える取っ手がついている箱が船外活動用ツール保管箱です。これは打上げ時スペースラブパレットに固定されて打上げられ、船外活動でZ1トラス上に移設されます。今回のCEITで船外活動用ツール保管箱に関しては、軌道上で船外活動用ツール保管箱がスペースラブパレットから取り外すことができなくなったことを想定して、この保管箱のドア(ふた)を開けた時のクリアランス(すきま)や、またその時船外活動用ツールを問題なく中から取り出せるかを評価、確認しました。
 また上から4番目の写真では、直流変圧器がディスカバリー号のペイロードベイにどのように取り付けられているかが確認できます(写真左側)。軌道上で直流変圧器は、やはり船外活動でZ1トラスに移設されます。今回直流変圧器に関しては、ペイロードベイに取り付けられている状態から実際に取り外す作業をしてみて、そのアクセス性、運用性を確認、評価しました。




最終更新日:2000年 9月 4日

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