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若田宇宙飛行士、お帰りなさい! フロリダとカリフォルニアの悪天候のために帰還を2日延期したスペースシャトル・ディスカバリー号は、カリフォルニアの真っ青な空から絵に描いたように見事に滑り込みエドワーズ空軍基地に着陸しました。 若田宇宙飛行士ら7人のクルーをのせたスペースシャトル・ディスカバリー号は、全ての作業を終え、米国中部夏時間10月24日午後12時00分(日本時間10月25日午前2時00分)にペイロードベイ(貨物室)のドアを閉め、10月24日午後2時52分(同10月25日午前4時52分)から3分6秒間、インド洋上空にて軌道離脱制御のための噴射を行い、10月24日午後3時59分(同10月25日午前5時59分)にカリフォルニア州エドワーズ空軍基地の22番滑走路に着陸しました。 飛行距離は9,815,600km(530万マイル)、飛行周回数は202周回、飛行期間は12日と21時間43分になります。 着陸時刻詳細 主脚接地時刻:10月24日午後3時59分41秒(同10月25日午前5時59分41秒) 前輪接地時刻:10月24日午後3時59分54秒(同10月25日午前5時59分54秒) 完全停止時刻:10月24日午後4時00分47秒(同10月25日午前6時00分47秒) 本日は、3回着陸の機会がありました。最初の機会のケネディ宇宙センターは、天候が回復せず、2番目の機会であるエドワーズ空軍基地が着陸地に選ばれました。エドワーズ空軍基地周辺の天候は、昨日とは打って変わって快晴、南西の風秒速約3.6~6.2m(7~12ノット)、乱気流無しという好条件でした。
若田宇宙飛行士らディスカバリー号の7名のクルーは、Z1トラスおよび与圧結合アダプター3(PMA-3)の国際宇宙ステーション(ISS)への取り付け、補給品の搬入など予定通りの作業を全て終了しました。これで、ISSは次回10月31日(同11月1日)の飛行(2R)で3名の滞在クルーを迎え入れる体制が整いました。 エドワーズ空軍基地に着陸したスペースシャトルは、10月30日(同10月31日)の朝にボーイング747を改良したスペースシャトル輸送機に乗せられてエドワーズ空軍基地を出発し、当日夜か翌日朝にケネディ宇宙センターに到着する予定です。 前回エドワーズ空軍基地にスペースシャトルが着陸したのは、1996年3月31日のアトランティス号(STS-76:シャトル-ミールミッション)で、4年ぶりの着陸でした。
若田宇宙飛行士は、帰還前の作業として、船内の後片付けなどを行った後、軌道離脱のための準備を行いました。なお、若田宇宙飛行士は帰還時にミッドデッキに座りました。 10月24日午後6時15分(同10月25日午前8時15分)頃、着陸直後のクルー全員の記者会見が行われました。(ビデオライブラリ[1min20sec]) 若田: ただいま地球に帰って参りました。本当にすばらしいフライトでした。宇宙ステーション組立のための目的を全て達成することができたことをとても嬉しく思っています。これは、我々宇宙飛行士、そして地上、ミッションコントロールセンター、ヒューストン、それからモスクワの地上管制局の皆さん、そういった方々のすばらしいチームワークがあったからこそできたことだと思います。本当にこのフライトを支えて下さった方々に心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。Thank you. 若田宇宙飛行士を含むSTS-92の7名のクルーは今夜はカリフォルニアに泊まり、明日の10月25日午前10時0分(同10月26日午前0時0分)にヒューストンのジョンソン宇宙センターに近い、エリントン空港に向けて出発する予定です。10月25日午後1時30分(同10月26日午前3時30分)頃にエリントン空港のハンガー990(第990格納庫)で、STS-92のクルーは、ジョンソン宇宙センターの職員や家族や地元の人たちによる帰還記念式典に参加します。
*1 ウェイクアップコール このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-92/html/ndexpage.html
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