NASDAディリーレポート　飛行 9日目

NASDAデイリーレポート

10月20日（金）　飛行 9日目

船内作業を行うブライアン・ダフィー船長(右)とマイケル・ロペズ－アレグリア宇宙飛行士(左)

　若田宇宙飛行士らSTS-92のクルーは、米国中部夏時間10月19日午前10時20分（日本時間10月20日午前0時20分）頃に国際宇宙ステーション（ISS）のモジュールであるザーリャに入室を開始しました。そして、ザーリャ内の空気検査や様々な機器の表面から細菌のサンプル収集、ユニティ内でのZ1トラスのケーブル接続、ザーリャへの補給物資の搬入などを行いました。
　リロイ・チャオとウイリアム(ビル)・マッカーサー両宇宙飛行士は、Z1トラスに取り付けられているコントロール・モーメント・ジャイロ（CMG）と呼ばれる姿勢制御装置の機能確認およびヒーターによる保温などを行いました。
　CMGの保温は来年早々に米国実験棟が取り付けられ、CMGが起動されるまで暖めておくものです。

　なお、船内作業に遅れが生じたため、ISSとの切離しを1周回遅らせ、10月20日午前10時9分（同10月21日午前0時9分）頃に行う予定です。

　明日は、帰還に備えての後片づけや広報イベントを行い、クルー全員に半日の休暇が与えられます。

本日の若田宇宙飛行士

　若田宇宙飛行士ら7人のクルーは10月19日午前5時15分（同10月19日午後7時15分）に起床しました。
　若田宇宙飛行士は、ザーリャ内の細菌サンプル収集や、補給物資の搬入などを行いました。またロボットアームのカメラを用いて、ISSの検査のための外観撮影を行いました。

本日の若田宇宙飛行士の食事(予定)

朝食	昼食	夕食
乾燥杏(IM) コーンフレーク(R) カシューナッツ(NF) オレンジジュース(B) ココア(B)	マッシュルームスープ(R) ドライビーフ(IM) チキンライス(R) イタリアンベジタブル(R) アーモンド(NF) グレープフルーツジュース(B)×2	シュリンプカクテル(R) チキンヌードル(R) メキシカンスクランブルエッグ(R) トルティーヤ(FF)×2 タピオカ・プリン(T) グレープジュース(B)×2

出典：http://spaceflight.nasa.gov/shuttle/archives/sts-92/crew/menus/menuwakata9.html

I：放射線照射殺菌済み　IM：半乾燥状態　R：(温)水を加えて調理する NF：自然状態でパック　B：飲み物　FF：生鮮　T：加熱

ウェイクアップコール^*1

　STS-92のクルーはThe United States Naval Academy Band（米国海軍士官学校バンド）の演奏による「Anchor's Away（錨を上げて）」により目覚めて本日の活動を開始しました。この曲は海軍出身であるマイケル・ロペズ-アレグリア宇宙飛行士に送られたものです。

*1 ウェイクアップコール
　このウェイクアップコールは長年続けられている恒例の習慣です。ミッション期間中毎日、クルーは地上から送られる様々な音楽で目覚めます。曲はクルーにちなんだものやクルーの要望に沿ったものが選ばれています。

出典：http://spaceflight.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-92/html/ndexpage.html

最終更新日：2000年10月20日