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2A.2bのペイロードベイ(貨物室)イメージ |
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ICC |
スペースハブ・ダブルモジュール
スペースハブは、スペースシャトルのペイロードベイ(貨物室)に搭載する与圧モジュールであり、飛行の目的によって実験装置を搭載して軌道上で実験を行ったり、宇宙ステーションへの物資の運搬のための荷物を搭載することができます。スペースハブモジュールの種類としては、基本となるサイズのシングルモジュールとこれを2つつなげた2倍の長さを持つダブルモジュールがあります。
今回の2A.2bフライトでは、ダブルモジュールを物資の運搬用コンテナとして使用し、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資(バッテリなどの交換用の部品など)約3,674kgを搭載しています。
- ICC(Integrated Cargo Carrier) 曝露機器の輸送用キャリア
ICCは、スペースハブ社が開発した、機器の輸送用キャリアで、スペースハブ・モジュールをペイロードベイ(貨物室)に設置した時にできる無駄な空間(トンネル・アダプターの上の空間)を有効に活用するものです。ICCは、構造を工夫して軽量化を実現したプレートで、表と裏の両面に荷物を取り付けることができます。オービターから電力を供給してもらったり、放熱をオービターに頼ったり、データを授受する等のインタフェースはありません。
STS-106では、ICCには以下の装置約1,600kgを搭載しています。
- SHOSS(Spacehab Oceaneering Space System)box
SHOSSは小型の機器運搬用の箱(最大約180kg収納可能)で、STS-106ではズヴェズダの磁力計、アンビリカル配線等を収納しています。
- SOAR(SIGI Orbital Attitude Readiness)実験装置
STS-106にはISS組立目的以外にも次のようなペイロードを搭載します。
- ISS実験ペイロード
- タンパク質結晶成長装置 PCG-EGN(Protein Crystal Growth Enhanced Gaseous
Nitrogen)
PCG-EGNは、米国の中学、高校生が準備した150個の生物学上の試料を含む500個のサンプル試料を搭載しており、液体窒素で-196度Cまで冷やされています。
PCG-EGNは、シャトルからISS内へ運び込まれ、液体窒素が蒸発する事により徐々に試料は解凍されて、無人となったISS内でタンパク質結晶をゆっくりと成長させることができます。
PCG-EGNは、STS-92で回収される予定であり、ISS内で行われる初めての長期宇宙実験となります。
- その他の実験ペイロード
- 商用バイオプロセッシング装置 (CGBA:Commercial Generic Bioprocessing
Apparatus)
微小重力状態が生物学的プロセスに影響を与える方法を調査する実験で、1つは、宇宙飛行がショウジョウバエの発達中の神経系に影響を及ぼす方法を調べます。これは長期宇宙旅行や老化に伴う様々な病気の解明に役立つことが期待されます。
もう1つの実験は、STS-90で行われた実験の追跡調査で、微小重力状態が腎臓細胞の遺伝子をどのように変えるか調査します。
- 教育用宇宙実験装置(ゲッタウェイスペシャル G-782)
セントルイス周辺の47校の小中高等学校関係による教育を目的とした実験。
- 教育用宇宙実験装置 SEM-8 (Space Experiment Module 8)
SEM-8は、13個の受動的な装置をGAS容器に収納したペイロードで、ペイロードベイに搭載されます。SEMプログラムは幼稚園から大学レベルの学生達に宇宙実験の機会を提供するプログラムで、1996年から行われています。SEM-8は7回目の飛行で、米国の実験装置が搭載されています。
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