STS-96ステータスレポート #17
1999年6月 03日(木)午後 8時00分(米国中部夏時間)
1999年6月 04日(金)午前10時00分(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
ディスカバリー号は米国中部夏時間 6月3日午後5時39分(日本時間 6月4日午前7時39分)、モンゴルの上空245マイル(約394km)を通過中に国際宇宙ステーションを出発しました。ステーションには次回のクルーが使用する2トン余りの物資や装置が収納されています。
宇宙飛行士のタミー・ジャーニガンがシャトルのドッキング機構に対しステーションを解放させるコマンドを送出したのに続いて、パイロットのリック・ハズバンドがディスカバリー号を後退させました。ドッキング機構のスプリングの力で先ずステーションを押し下げて分離します。それから、ジェットの噴射で約400フィート(約122m)まで遠ざかり、ステーションの周囲を2回半周回、フライアラウンド(周辺飛行)を行います。ディスカバリー号はステーションと5日18時間17分間ドッキングしていたことになります。
クルーは本日午後、リニャード・スカイニャードの曲「自由な鳥」で目覚めました。今日はステーションから離れて自由になるという訳です。年末に無人でロシアから打ち上げる居住区画が、ステーションと自動ドッキングするのに続いて、次に宇宙ステーションに向かうのは、スペースシャトル・アトランティス号です。この居住区画、サービスモジュールは、星を意味するロシア語のズヴェズダという名前で、プロトンロケットで打上げられるのですが、最後の数ヶ月の作業がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地で進められています。
フライアラウンドが終わるとパイロットのリック・ハズバンドは米国中部夏時間
6月3日午後7時53分(同6月4日午前9時53分)にディスカバリー号のジェットを噴射してステーションのそばから離れました。この噴射によりシャトルはステーションの下に移動し、1周毎にステーションの前方へと7海里(約13km)づつ離れていく軌道に入りました。今夜は、今回の船外活動で使用した宇宙服を、シャトルのエアロックの所定の位置へと移動します。コマンダーのケント・ロミンガーは、ステーションのハッチ閉鎖時の気密確保のために通常行われる手順として昨日、わずかながら減圧していたディスカバリー号船室内の気圧を、14.7psia(1気圧)に戻します。クルー達は本日の後半は休日となります。
ディスカバリー号が遠ざかるとステーションの管制官達は宇宙ステーションを、ユニティを地球方向にし、ザーリャを宇宙方向にして、ゆっくりと回転させるという、燃料を節約できる、無人運用時の標準姿勢に変更します。クルーは6月4日午前7時50分(同午後9時50分)に8時間の睡眠に入り、午後3時50分(同6月5日午前5時50分)に起床します。
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