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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-96ステータスレポート #16
1999年6月 03日(木)午前 7時30分(米国中部夏時間)
1999年6月 03日(木)午後 9時30分(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 ディスカバリー号の宇宙飛行士達は今朝早く国際宇宙ステーションへのハッチを閉めてから、年末にロシアのサービスモジュール「ズヴェズダ」が到着するのに備えるため、ステーションを高い軌道へと移動させました。

 ディスカバリー号からステーションへの最後の荷物を運び終わると、クルーは米国中部夏時間 6月3日午前3時44分(日本時間 午後5時44分)にステーションの最後のハッチを閉鎖しました。宇宙飛行士達は今回の飛行中、合計79時間30分間ステーションに滞在しました。昨年の12月にSTS-88の宇宙飛行士達が、宇宙ステーション組立の最初の飛行で過ごした28時間30分と合わせて、ステーションでの滞在合計時間は108時間になります。

 この4日間の物品搬入作業で宇宙飛行士達は、ステーションの最初の滞在クルーが使用する4500ポンド(約2025kg)以上の装置、工具、補給物資などを移動しました。この内686ポンド(約309kg)の飲料水を含む3567ポンド(約1606kg)は、ディスカバリー号からステーションに搬入したものです。そして18品目197ポンド(約89kg)はステーションからディスカバリー号に搬出したもので、これらは地上に持ち帰ります。またタミー・ジャーニガンとダン・バリーの2人の宇宙飛行士が実施した船外活動で、662ポンド(約299kg)の機材がステーションの外壁に取付けられました。

 クルーは宇宙ステーションからの出発を注意深く進めました。米国中部夏時間 6月3日午前1時40分(同午後3時40分)にザーリャのハッチを閉鎖しました。次に与圧結合アダプター(PMA)のハッチを午前2時12分(同午後4時12分)に閉鎖し、最後にユニティのハッチを午前3時44分(同午後5時44分)に閉鎖しました。午前4時30分(同午後6時30分)過ぎ、コマンダーのケント・ロミンガーとパイロットのリック・ハズバンドは、ディスカバリー号の姿勢制御システムのジェットを断続的に17回噴射して、ステーションの軌道を上昇させる操作を行いました。このリブーストと呼ばれる操作は37分後に完了し、ステーションとシャトルは遠地点246マイル(約396km)近地点241マイル(約388km)の軌道に投入されました。この軌道と予定軌道との誤差は57フィート(約17.4m)以内という正確なものです。飛行管制官達は、この軌道はサービスモジュールのズヴェズダがカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から年末に打ち上げられる頃には、222マイル(約357km)の高度の軌道になっているものと予測しています。

 ディスカバリー号は米国中部夏時間 6月3日午後5時39分(同6月4日午前7時39分)にステーションから離脱してからステーションの周囲を何回か周回し、その間写真撮影などを行います。そして、最後にパイロットのリック・ハズバンドがディスカバリー号のジェットを噴射してステーションから遠ざかり、6日間のドッキング運用は終了することになります。

 宇宙飛行士達は6月3日午前7時50分(同午後9時50分)に8時間の睡眠に入り午後2時50分(同6月4日午前4時50分)に起床します。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts96/STS-96-16.html

最終更新日:1999年 6月 4日

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