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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-96ステータスレポート #14
1999年6月 02日(水)午前 8時00分(米国中部夏時間)
1999年6月 02日(水)午後 10時00分(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 ディスカバリー号の7人の宇宙飛行士達は、約2トンの物資や装置を国際宇宙ステーションに運びました。これらは来年から居住するクルーが使用するためのものです。

 ミッションスペシャリストのエレン・オチョアはこの搬入作業の調整役を果たしてきましたが、衣類、飲み水、寝袋、スペアの部品、医療器具、補給品や工具などの搬入は大体終了した旨、今朝早くに報告してきました。これらの物資はいわゆる「第1遠征隊」と呼ばれるクルーが使用するためのものです。ミッションスペシャリストのジュリー・パイエットは、ユニティとザーリャモジュールの中での収納作業を調整しました。すでにダン・バリーとタミー・ジャーニガンの2人の宇宙飛行士が、別途700ポンド(約315kg)の装置をステーションの外部に取り付ける船外活動を行っています。これらの装置は将来の組立ミッションで活用されます。今夜遅くにあと一抱えの物資をステーションに運べば、今回の飛行の主要目的を終了することになります。

 飲み水を入れた7番目のバッグも未搬入物資の一つです。最初のステーション長期滞在クルー用には、約75ガロン(約284リットル)の飲み水が用意されます。この最初の滞在クルーはコマンダーのビル・シェパード、ロシアの宇宙飛行士ユーリ・ギドゼンコ、セルゲイ・クリカレフで構成される予定です。

 殆どの搬入作業が終了したところで、ワイヤレスのひずみゲージを設置したり、フィルターの掃除をしたり、煙検出器をチェックするといった、いくつかの追加作業を行いました。ワイヤレスのひずみゲージシステムは、ステーションの組立期間を通して作業でモジュールを追加していくことによる影響を、継続的に把握するためのものです。

 クルーは各種ニュース番組に出演したりしています。ペイエット宇宙飛行士は、カナダの首相ジーン・クレシェン氏やオタワの生徒達から、お祝いの電話をもらいました。

 宇宙飛行士達は米国中部夏時間 6月2日午前7時50分(日本時間午後9時50分)から8時間の睡眠に入りました。起床は午後3時50分(同 6月3日午前5時50分)の予定です。

 起床後は、ステーションへ若干の未搬入物資を運んだ後、ステーションの各モジュールのハッチを閉鎖しながら、シャトルの方に戻ってきます。6月3日(木)午前4時30分(同午後6時30分)過ぎ、ディスカバリー号の噴射装置を17回作動させて宇宙ステーションの高度を約5、6マイル(約8~10km)上昇させます。この、リブースト(軌道高度の引上げ)操作により、ステーションは年末にロシアのサービス・モジュール「ズヴェズダ」が到着するのと同じ高度の軌道に投入されることになります。このモジュールは次に、ステーションに取付けられる構成要素であり、最初の長期滞在クルーの居住区画となるものです。

 ディスカバリー号と国際宇宙ステーションの状況は良好で、240マイル(約386km)の高度を周回しています。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts96/STS-96-14.html

最終更新日:1999年 6月 3日

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