STS-96ステータスレポート #11
1999年 5月31日(月)午後 6時00分(米国中部夏時間)
1999年 6月01日(火)午前 8時00分(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
ディスカバリー号の7人のクルーは、カントリーウエスタン「朝までにアマリロへ」の曲で目覚め、軌道上での6日目を開始しました。この曲はテキサス州アマリロ出身のパイロット、リック・ハズバンドに送られたものです。
本日の主たる作業は補給品の運搬です。ハズバンドと、ミッションスペシャリストのエレン・オチョア、タミー・ジャーニガン、ダン・バリーは、作業時間の大半を使って、ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)に搭載されたスペースハブから様々なサイズや形の運搬用バッグを、ステーション内の収納場所へと運びます。6月3日(木)にドッキングを解除するまでに約2900ポンド(約1300kg)の補給品や飲み水がステーションへと運び込まれる予定です。
さらにロシアの宇宙飛行士のバレリー・トカレフと、カナダの宇宙飛行士ジュリー・パイエットは、ザーリャに搭載されている2基のバッテリの充電制御装置を交換します。これらの充電制御装置は電子式小型充放電電流制御ユニットとしても知られていますが、バッテリの充電電圧を調節する働きをします。4月の中頃から充電電圧の僅かな低下が注目されており、今回の作業でバッテリの能力が本来のレベルまで回復するものと期待されています。
そのあと、バリー、トカレフの2人の宇宙飛行士はザーリャモジュール内に、防音マフラーを取付けます。空気循環用ファンや装置類が発生する騒音に取り巻かれていると、軌道上に滞在するクルーへ悪い影響を与えかねないので、騒音を低下させるために使用するわけです。取付けが完了すると、バリー宇宙飛行士はモジュール内の何カ所かの騒音レベルを測定します。
6月1日(火)午前0時20(同午後2時20分)に、コマンダーのケント・ロミンガーとトカレフが、モスクワのミッションコントロールセンターからのロシアのメディアと会見します。
本日の作業はペイエット宇宙飛行士が補給品搬入作業についてのブリーフィングを行って終了します。クルーは火曜日米国中部夏時間午前8時(同6月1日午後10時)に就寝する予定です。
最終更新日:1999年 6月 1日
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