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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-96ステータスレポート #10
1999年5月 31日(月)午前 7時00分(米国中部夏時間)
1999年5月 31日(月)午後 9時00分(日本時間))
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 宇宙飛行士達は6ヶ月ぶりに国際宇宙ステーションに入り、補給品を運んだり、2000年初めに到着する長期滞在クルーを受け入れる準備をしました。

 ミッションスペシャリストのタミー・ジャーニガンとロシア宇宙機関の宇宙飛行士バレリー・トカレフが、米国中部夏時間 5月30日(日)午後 8時14分(日本時間5月31日(月)午前10時14分)に、ユニティの入り口のハッチを開き、さらに午後9時17分(同31日午前11時14分)には与圧結合アダプター(PMA-1)を通ってザーリャモジュールに入りました。コマンダーのケント・ロミンガーそして他のクルー達、パイロットのリック・ハズバンド、ミッションスペシャリストのエレン・オチョア、ダン・バリー、カナダ宇宙機関の宇宙飛行士ジュリー・パイエットも続いて入りました。

 クルーはステーションの内部を検査し、それからオチョア宇宙飛行士の指示に従って補給品や装置類、水などを搬入しステーションに収納しました。これらの物資は今回ディスカバリー号のペイロードベイ(貨物室)に搭載した、スペースハブのダブルサイズのモジュールに積み込んで運ばれたものです。

 ペイエットとトカレフはロシアのザーリャモジュール内の18個のバッテリ充電制御装置の内、12個を交換しました。ザーリャには6基のバッテリがあり、これらには充電の際若干のロスのあることが判っていました。それぞれのバッテリにはロシア語の略号でMIRTSと呼ばれる充電制御装置が3個づつ計18個ついています。4基のバッテリの充電制御装置12個が交換され、残りの2基については本日中に交換する予定です。この作業はモスクワ郊外にあるロシアのミッション管制センターの管制官達の指示に従って注意深く実施されました。この管制官達が地上局からバッテリシステムに対してオン・オフの指令を行いました。バレリーとトカレフはさらにザーリャ内部の騒音を減少させるために、ファンにマフラーを取付けました。

 バレリーとハズバンドは、ユニティモジュールの初期通信システムの分電ユニットと送受信機を交換し、本来の性能を取戻しました。この補助的な通信システムがあるので、ヒューストンのミッションコントロールセンターからも宇宙ステーションに対しコマンドを発信することができるようになっています。

 この日の作業の最後の方でロミンガーとジャーニガンとバレリーがNBCの番組「トゥデイ」、CBSの番組「ディスモーニング」、そしてCNNに出演し、作業の進捗状況について話しました。ここではジャーニガンとバリーによる船外活動や、昨夜のステーションへの入室などが話題になりました。

 クルーは米国中部夏時間31日午前 8時20分(同31日午後10時20分に就寝し、午後 4時20分(同 6月1日午前 6時20分)に起床する予定です。




最終更新日:1999年 6月 1日

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