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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-96ステータスレポート #03
1999年5月 28日(金)午前 7時 00分(米国中部夏時間)
1999年5月 28日(金)午後 9時 00分(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 ディスカバリー号の国際クルーは、今夜に予定されているステーションとの初のドッキングと、土曜日夜の船外活動といった重要なイベントの準備のために、忙しい1日を過ごしました。

 シャトルは500海里弱(約925km)後方から宇宙ステーションを追跡しており、地球を1周する毎にステーションに近づいています。コマンダーのケント・ロミンガーはディスカバリー号の軌道制御ジェットを2回噴射して、ステーションへ接近のための微調整を行いました。ステーションとのドッキングは米国中部夏時間28日午後11時24分(日本時間29日午後1時24分)の予定ですが、実施した噴射はこのドッキングまでに計画されている数回の噴射の第1回目です。ディスカバリー号のミッドデッキではフライトエンジニアのエレン・オチョア、カナダの宇宙飛行士ジュリー・パイエットがペイロードベイに設置されているスペースハブへ行くためのトンネルとハッチを開きました。スペースハブにはステーションに収納する機材、衣類、食料等が積み込まれています。ペイエット宇宙飛行士とロシアの宇宙飛行士バレリー・トカレフは、ディスカバリー号のキャビンでの宇宙服チェックの作業場所を確保するため、機材の一部をスペースハブに一時的に移動しました。

 土曜日の船外活動の準備として宇宙飛行士のタミー・ジャーニガンとダン・バリーはペイエットとパイロットのリック・ハズバンドに手伝ってもらって、ディスカバリー号に搭載してある3着の宇宙服をテストし、異常のないことが確認されました。全ての装置の状態は良好であり、船外活動の準備は完了しました。今回の船外活動ではジャーニガンとバリーの2人の宇宙飛行士が、米国とロシアが製造したクレーンを宇宙ステーションの外壁に取り付けます。これは将来宇宙ステーションを組み立てる際に使用するものです。

 オチョアとペイエットの両宇宙飛行士はまた、シャトルの50フィートのロボットアームをテストし、これを使ってディスカバリー号のペイロードベイをテレビカメラで検査しました。ジャーニガンとオチョア宇宙飛行士はディスカバリー号のドッキングシステムの外側のリングを伸展してテストし、良好な結果を得ています。このリングは宇宙ステーションのユニティモジュールに取付けてある与圧結合アダプター(PMA)の同じ様な機構と最初に接触し、そして相手をつかまえるための部分です。

 睡眠の準備に入る前に、ディスカバリー号の船室の気圧を下げました。これは明日夜の船外活動に先だって、ジャーニガンとバリー両宇宙飛行士が純酸素を呼吸するための準備です。この準備手順により、血流中の窒素ガスを排出させ、ペイロードベイ(貨物室)での船外活動中に宇宙の高真空から悪い影響を受けるのを予防するのです。

 クルーは米国中部夏時間28日午前8時50分(同28日午後10時50分)に普段より少し短い睡眠に入ります。そして午後4時20分(同29日午前6時20分)に起床して、ランデブとドッキングの準備に取り掛かります。

 ディスカバリー号は230マイル(約370km)の高度を順調に周回しています。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts96/STS-96-03.html

最終更新日:1999年 5月31日

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