STS-88 ステータスレポート #26
1998年12月 15日(火)午後12時(米国中部標準時間)
1998年12月 16日(水)午前3時(日本時間)
エンデバー号の宇宙飛行士達はリチャード・ワグナーの「ワルキューレの騎兵隊(Ride
of the Valkyries)」の曲で目覚め、地球へ帰還する旅の準備をしています。米国中部時間15日午前11時36分(日本時間16日午前2時36分)のウェイクアップコール曲は、フライト・コントロール・チームが、今夜フロリダにシャトル計画史上10回目の夜間着陸を行う6人のクルーを元気づけようと、選曲したものです。
天候に問題がなければ、エンデバー号は地球を185周回したところで、米国中部時間15日午後9時54分(日本時間16日午後12時54分)にケネディ宇宙センターに着陸します。シャトルの軌道制御エンジンによる軌道離脱噴射は、米国中部時間午後8時47分(日本時間16日午前11時47分)に行われ、これによりシャトルは大気圏へ降下し始めます。推進力を持たない超音速のグライダーとなったエンデバー号はメキシコとグアテマラの国境を通り、メキシコ湾を横切ってフロリダ州に入り、滑走路33に着陸します。
エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)は米国中部時間午後6時7分(日本時間16日午前11時47分)に閉鎖される予定です。続いて宇宙飛行士達は打上げ/帰還スーツを着用して座席に体を固定します。コマンダーのボブ・カバナ、パイロットのリック・スターコフ、フライト・エンジニアのナンシー・カリーと、ミッション・スペシャリストのジム・ニューマンがフライトデッキに、またジェリー・ロスとセルゲイ・クリカレフがミッドデッキに着席します。
気象予報官達は着陸地点近傍の天候を慎重に観察しており、シャトル着陸施設から30マイル(約48km)以内では3000フィート(900m)付近に多少の雲がかかり、にわか雨の可能性があると予想しています。今夜の2回の着陸チャンスの内、第1回目で着陸できる可能性は70%です。
天候が予想どおりであれば、帰還時フライト・ディレクターのジョン・シャノンがゴーサインを出し、エンデバー号の2基の軌道制御エンジンが米国中部時間午後8時47分(日本時間16日午前11時47分)に噴射されます。この軌道離脱噴射でシャトルの速度は毎秒349フィート(約105m/秒)減速され、エンデバー号は地球へと降下を開始します。着陸は米国中部時間15日午後9時54分(日本時間16日午後12時54分)の予定で、これにより460万マイル(約740万km)の飛行が終了します。
今夜のケネディ宇宙センターにおける着陸時の天候条件は、2回目の着陸機会の可能性は80%でやや有利と予想されています。2回目の着陸機会の軌道離脱噴射は米国中部時間15日午後10時24分(日本時間16日午後1時24分)で着陸時刻は米国中部時間午後11時30分(日本時間16日午後2時30分)の予定です。ミッションマネジャー達は、バックアップ着陸地点であるカリフォルニア州エドワーズ空軍基地への今夜のサポート依頼は中止しました。
クルーは水曜日はケネディ宇宙センターに留まり、木曜日午後2時にヒューストンのエリントン基地に戻る予定です。
エンデバー号は約246マイル(約396km)の高度を飛行しており、システムは全て良好に作動しています。
最終更新日:1998年 12月 16日
|