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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #21
1998年12月 13日(日)午前 3時(米国中部標準時間)
1998年12月 13日(日)午後 6時(日本時間)

 エンデバー号の宇宙飛行士達は昨日土曜日に、6時間59分の船外活動を行い、船外活動用の工具や命綱、ケーブル類をこの新しい前哨基地に収納したり、引っかかっていたアンテナの2つ目を解き放つなどして、第1回目の国際宇宙ステーション(ISS)組立作業を完了しました。

 今回の飛行における第3回目で最後の船外活動は、宇宙飛行士ジェリー・ロスとジム・ニューマンにより、米国中部時間12日土曜日午後2時33分(日本時間13日日曜日午前 5時33分)に開始されました。作業はほぼ予定どおりに進捗し、ロスとニューマンはこの船外活動で計画されていた作業を全て完了しました。2人は米国のユニティ・モジュールに工具バッグを取り付け、先週ユニティをロシアのザーリャ・モジュールと結合させる際にドッキング機構を駆動させるのに使用したケーブルを取り外しました。また、将来の船外活動で使用するハンドレールをザーリャに取付け、ISSの詳細な写真撮影を行いました。写真は今後数ヶ月にわたり、技術者により詳細に検討されます。

 ロスはシャトルのロボットアームの先端に乗って、引っかかっていたザーリャのバックアップ・ランデブ航法システムのアンテナを、ニューマンが先週水曜日に実施したのと同じ方法で工具(grappling hook)を使って解き放しました。

 ロスとニューマンはエンデバー号のエアロックにもどる前に、装着していたジェット式のバックパックのテストを行いました。これはISS組立作業中に命綱がはずれてしまったような時に使用するためのものです。ジェット・パックは予定よりも多目の窒素ガスを使用しましたが、フライト・コントローラーはテストの目的は達成したとしています。

 ロスとニューマンはISSの最初の組立て作業のために、エンデバー号の外で合計21時間22分を過ごしたことになります。ロスはこれで船外活動回数は7回、合計時間は44時間09分となり、米国人としての船外活動記録の最高を樹立しました。ニューマンは船外活動の回数が4回、合計時間が28時間27分となり、米国人として第3位の記録保持者となりました。

 船外活動が終了すると、パイロットのリック・スターコフは、米国中部時間13日午後2時25分から予定されている、ISSとのドッキング解除作業の準備として、エンデバー号のドッキングシステムとユニティの下側のドッキングアダプターとの間の空間(ベスチブル部)を減圧しました。

 スターコフはドッキング解除時のエンデバー号の制御操作を担当します。シャトルをISSの上方450フィート(約137m)まで後退させてから、シャトルの機種をISS側に向けて周囲を飛行させます。ISSの周りを1周半する間、十分に時間をかけて、宇宙飛行士達はISSの詳細な写真撮影を行います。スターコフは米国中部時間午後 3時52分(日本時間14日午前 6時52分)にエンデバー号のジェットを噴射し、ISSから離れます。ISSは今後5ヶ月間無人で飛行することになります。ISSへの次回の訪問は、1999年5月のSTS-96による組立補給ミッションが予定されています。

 エンデバー号の宇宙飛行士達は13日午前 2時36分(日本時間午後 5時36分)に8時間の睡眠に入り、午前10時36分(日本時間14日午前1時36分)に起床してドッキング解除の準備に取掛かります。

 エンデバー号とISSは247マイル(約397km)の高度を飛行しており、全てのシステムの状態は良好です。




最終更新日:1998年 12月 14日

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