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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #19
1998年12月 11日(金)午後11時(米国中部標準時間)
1998年12月 12日(土)午後2時(日本時間)

 エンデバー号の宇宙飛行士達は国際宇宙ステーション(ISS)への初めての訪問を終了し、この新しい構造物へのハッチを閉鎖して、日曜日に予定されているドッキングの解除に備えました。ISSはこれからの5ヶ月間無人で軌道を周回することになります。

 最後の片づけをし、エア・ダクトをロシアが製造したザーリャ・モジュールと米国が製造したユニティ・モジュールに取り付けてこの日の作業を終了し、コマンダーのボブ・カバナとロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフは米国中部時間午後4時41分(日本時間12日午前7時41分)にザーリャへのハッチを閉鎖しました。さらに仲間のクルーと供にエンデバー号へと戻りながら一連のハッチを閉鎖し、最後にユニティのドアを午後6時26分(日本時間12日午前9時26分)に閉鎖して、ISSへの最初の訪問を完了しました。滞在時間は28時間32分でした。

 最初の長期滞在クルーとなる宇宙飛行士達のために、工具や補給品や衣類などを残してきました。

 エンデバー号に戻った宇宙飛行士たちは、ユニティとザーリャの間のケーブルやコネクターの接続を完了させるために、ジェリー・ロスとジム・ニューマンが土曜日に実施する、第3回目で最後の船外活動の準備を終了させました。ロスとニューマンはザーリャとユニティ間に恒久的な電気的接続が出来上がるまで、ザーリャからユニティへ電力を供給するために使用されていた数本のジャンパー・ケーブルの接続を解除し、またこれら2つのモジュールのドッキング機構を永久的にロックするために使用したケーブルの接続を解除する予定です。さらにユニティのザーリャ側の与圧結合アダプターの外部に、工具を入れたバッグを取付けます。これは次のシャトルによる組立フライトである1999年5月のSTS-96ミッションで、タミー・ジャーニガンとダン・バリーが船外活動の際使用するためのものです。

 土曜日の船外活動の最後でロスは、ザーリャのバックアップ・ランデブ航法システムの一部で、途中で引っかかって完全に伸展していなかった2つのアンテナの2番目を、器具(grappling hook)を使って伸展させる予定です。エンデバー号のロボットアームの先端に乗って、ニューマンが水曜日にしたのと同じ方法でロスは、アンテナを完全に伸展させるよう試みます。

 船外活動は、米国中部時間土曜日午後3時6分(日本時間13日午前6時6分)の開始が予定されていますが、準備が整えば早めに開始するかも知れません。

 全ての作業を完了すると、エンデバー号は新たな装備を身につけたISSから日曜日午後 2時25分(日本時間月曜日14日午前5時25分)に分離し、35トンの構造物はこれからの5ヶ月間単独で飛行することになります。今回ユニティに設置されたS-バンド通信システムを使用する事により、ISSのフライト・コントローラーはこれからの数ヶ月間、ユニティとザーリャの健康状態を高い頻度で監視することができます。

 宇宙飛行士達は米国中部時間午前2時36分(日本時間午後5時36分)に8時間の睡眠に入り、午前10時36分(日本時間13日午前1時36分)に起床して船外活動の準備を開始します。

 エンデバー号とISSは246マイル(約396km)の高度を飛行しており、全システムの状態は良好です。




最終更新日:1998年 12月 14日

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