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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #16
1998年12月10日(木)午後12時(米国中部標準時間)
1998年12月11日(金)午前 3時(日本時間)

 エンデバー号の6人の宇宙飛行士は米国中部時間午前10時41分(日本時間11日午前 1時41分)に起床し、初めて国際宇宙ステーション(ISS)に入るという、歴史的な1日の準備を開始しました。ウェイクアップコール曲はミッションスペシャリストのナンシー・カリーに夫のデイビッドから送られた、リー・グリーンウッズの「神よ祖国を祝したまえ(God Bless the USA)」でした。

 エンデバー号と接続している与圧結合アダプター(PMA2)とユニティとの間のハッチを開いた後、宇宙飛行士達は米国中部時間午後 1時15分(日本時間11日午前 4時15分)頃ユニティに入室します。入室すると、コマンダーのボブ・カバナ、ミッションスペシャリストのジェリー・ロスそれにジム・ニューマンは、ポータブルな換気装置と照明を取付けます。また、ユニティへのS-バンド通信システムの取り付けを完了します。パイロットのリック・スターコフはユニティ内のいくつかのアクセス・パネルを取外し、将来の組立ミッションで宇宙飛行士が訪れた際に装置類を直ぐに使用することができるようにしておきます。

 ユニティに入室してから90分もたたないうちに、宇宙飛行士達はザーリャに入室し、ミッションスペシャリストのセルゲイ・クリカレフとカリーが新しいバッテリ充電ユニットを取付けます。ザーリャの6基のバッテリの内1基が、自動モードでの放電に問題を生じています。クリカレフは同じような部品の交換を、ロシアのミール宇宙ステーションでの過去2回の飛行の際経験しています。一方、スターコフとカリーは打上げのために機器を固定していたボルトをザーリャ内のパネルの一部から取外します。これらのボルトは打上げのショックでパネルがはずれたりすることのないように取り付けてあったもので、将来の組立ミッションの際、パネルにすぐにアクセスすることができるように、本日の作業で前もって取り外しておきます。カバナ、ロス、ニューマンは、今回取り付ける初期通信システムのビデオ会議機能のテストも行います。

 続いてロスとニューマンそれにクリカレフは、2000年 1月からのISS初の長期滞在者およびそれ以降の滞在者が使用する装置や消耗品を、エンデバー号から運び込みます。

 本日ISSに入室している間にクルーは、都合6箇所のハッチを次の順序で開放して行きます:エンデバー号のドッキングシステムのハッチ、ユニティの結合アダプター(PMA-2)のハッチ、ユニティへ入るためのハッチ、ユニティからそのとなりの結合アダプター(PMA-1)へのハッチ、ザーリャの球形の与圧アダプター(PA)へのハッチ、それにPAとザーリャの主要区画である機器モジュールとの間のハッチです。

 一連のハッチ開放作業に先立ち、エンデバー号の船室内の気圧を海面レベルと同じ14.7psi(1気圧)にします。そして各ハッチの両側の気圧を等しくする手順を経た上で、ハッチを開放して行きます。

 米国中部時間今夜8時45分(日本時間11日午前11時45分)頃、クルー全員がISSに集まり、ロサンゼルスのKNXラジオと、カバナの故郷であるミネソタ州ミネアポリスのKAREテレビのインタビューを受ける予定です。

 エンデバー号とISSの状態は良好です。

 この次のSTS-88ミッションステータスレポートは米国中部時間で金曜日午前3時30分(日本時間午後6時30分)頃発表します。




最終更新日:1998年 12月 11日

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