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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #11
1998年12月 8日(火)午前 3時00分(米国中部標準時間)
1998年12月 8日(火)午後 6時00分(日本時間)

 国際宇宙ステーション(ISS)の米国の最初のセグメントは月曜日の夜、ユニティモジュールが起動され、命が吹き込まれました。ジェリー・ロスとジム・ニューマンの7時間21分の船外活動により電力ケーブルと通信ケーブルが接続された後、ユニティが起動されました。

 エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に35トンのISSがそびえ立つ中、ロスとニューマンはザーリャとユニティ合わせて76フィート(23m)の作業場所を行き来しな、がら40本のケーブルとコネクターを接続する作業を、予定よりもスムースに実施しました。

 2人のベテラン宇宙飛行士は米国中部時間 7日午後 4時10分(日本時間 8日午前 7時10分)に作業を開始し、ザーリャとユニティ間の通信ケーブルと電力ケーブルを手際よく接続して行きました。また将来の組立ミッションで船外活動をやり易くするための、ハンドレールやその他の器具も取付けました。これら全ての作業は3時間で終了しました。ロボットアーム・オペレーターのナンシー・カリーはロスとニューマンをシャトルのロボットアームの先端に乗せて、ISSの周りを随時移動させました。

 ロシアの地上局の上空を通過したときロシアのフライトコントロールチームが米国とロシア間の電圧変換装置を起動するコマンドを送信し、ザーリャからユニティへ電力が供給できるようになりました。ヒューストンのISSの飛行管制官は午後 9時49分(日本時間 8日午後12時49分)にシステムが立ち上がり、2つのモジュールが電気的に完全に接続されたことを確認しました。続いて米国のモジュールの頭脳であり神経システムとして稼働するデータ中継装置(MDM)など、ユニティの各システムが起動されました。船外活動の最後の方でユニティのヒーターが温度制御を開始した頃、ロスはMDMの断熱カバーを取除きました。

 パイロットのリック・スターコフの船外活動に関する作業指示を受けながら、ニューマンはロボットアームの上に乗り、ザーリャ・モジュールに近づいて、11月20日の打上げ後、完全には伸展しなかったロシアの2つのランデブ用アンテナの状況を至近距離から観察しました。ザーリャのクルス自動ドッキングシステムのバックアップ装置である、このTORUシステムは、ロシアモジュールにドッキングするために接近する宇宙機に対して、航法データを提供します。ロシアのフライトコントローラーは、TORUアンテナは十分な強度の信号を放射していると言いますが、ISSのマネージャー達は、アンテナ展開のための対応策について各種指示を下せるよう、さらに技術データを必要としています。

 船外活動が終了する少し前に、ロスはアメリカの宇宙飛行士として、これまでの船外活動の合計時間の記録の持ち主である元宇宙飛行士のトム・エイカーズがSTS-49、STS-61で計5回のEVAを行って記録した29時間41分を破りました。ロスは今回で5回目の船外活動となり、現在、合計で30時間8分を船外で過ごしています。

 エンデバー号の宇宙飛行士達は、米国中部時間午前 3時36分(日本時間 8日午後 6時36分)に7時間の睡眠につき、米国中部時間午前11時36分(日本時間 9日午前 2時36分)に起床して、軌道上での6日目の作業を開始する予定です。宇宙飛行士達は、2回の実施を予定している最初の軌道上昇のための制御を、火曜日にエンデバー号のジェットを噴射して行い、ISSの高度を約3.5マイル(約5.6km)引き上げる予定です。クルーはまた、半日の自由時間をリラックスして過ごし、最初のISSの組立フライトで忙しい作業を行った後の軌道上からの眺めを楽しむ予定です。

 エンデバー号とISSは約242マイル(約389km)の高度を飛行中で、全システムの状態は良好です。




最終更新日:1998年 12月 9日

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