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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #4
1998年12月 4日(金)午後 7時00分(米国中部標準時間)
1998年12月 5日(土)午前10時00分(日本時間)

 STS-88のコマンダーのボブ・カバナとクルーは、米国中部標準時間午後3時36分(日本時間12月 5日午前6時36分)にミッションコントロールから最初のウェイクアップコールを受け軌道上での最初の丸一日の活動を開始しました。クルーは、テンプテーションズの「ゲット レディ」の歌で目覚めました。それは、クルーがランデブ、ドッキング、船外活動に使用する装置やツールを点検することによって、フライトの重要なイベントに対して準備を整えることから、クルーが置かれた状況をうまく描写するものとなっています。

 飛行の初期段階での一連の精細な軌道制御噴射によって、エンデバー号はザーリャコントロールモジュールを追跡し続けることになります。二つの宇宙船の追跡は、日曜日の午後、カバナ船長がシャトルを制御して、国際宇宙ステーション(ISS)の最初のモジュールに非常に近い位置まで接近させ、カリーがシャトルのロボットアームを使ってザーリャを掴み、すでにオービタのドッキング機構に結合されたユニティ結合モジュールに結合する事により完了します。

 本日のエンデバー号内の午前中イベントは、ミッションスペシャリストのジェリー・ロスとジム・ニューマンの二人の船外活動クルーによるSAFER(船外活動時の時の緊急レスキューユニット)の点検が含まれていました。SAFERは、船外活動を行う間に不注意にも宇宙船から遠ざかってしまった場合に、船外活動を行うクルー自ら救出(帰還)できる能力を与える小型の軌道姿勢制御ユニットです。また、本日午後、クルーは打上げ、上昇時にクルーキャビン内を撮影したビデオをダウンリンクしました。

 本日、このあとにロスとニューマンが、ロボットアームの操作者に、貨物室に設置されているハードウェアの現在位置と位置決めに関する精密なデータを提供するオービタ・スペース・ビジョン・システムを準備します。

 また、3回計画されている船外活動の準備のために、エンデバー号内部のキャビン圧力が、通常の14.7psi(約1気圧)から10.7psi(約0.7気圧)に減圧されます。宇宙服を着て4psi(約1/3気圧)の環境で活動するため、一般的に「ベンズ(潜水病の一種)」と呼ばれる血流中に窒素の泡を生じる症状を防ぐ必要があります。キャビン圧力を下げることにより、ニューマンとロスはベンズを予防するために純酸素を呼吸しなければならない時間を短縮する事ができます。

 このあと行われるその他の活動としては、ニューマンとロスが船外活動(EVA)中に着用するEVAスーツ(宇宙服)をチェックすることと、エンデバー号の貨物室への移動に使用するエアロック部の準備があります。

 カリーは、ロボットアーム(RMS)の機械アームを起動し、土曜午後のユニティモジュールの取り出しと設置作業をサポートする準備が整っていることを確認します。また、彼女は、RMSアームのテレビカメラを使って貨物室内の状況確認を行います。

 この最初のISSの組立てフライトというミッションの目的に、クルーやフライトコントローラチームの全ての注意が注がれています。

 STS-88のクルーは、最初のフル活動日を明日早朝に終了し、土曜午前5時36分(日本時間12月5日午後8時36分)に就寝して、8時間後の明日午後1時36分(日本時間12月6日午前4時36分)に次のウェイクアップコールが予定されています。




最終更新日:1998年 12月 9日

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