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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #3
1998年12月 4日(金)午前 9時30分(米国中部標準時間)
1998年12月 5日(土)午前 0時30分(日本時間)

 エンデバー号の6名の宇宙飛行士は、計画よりも少し遅れて、米国東部標準時間午前8時21分(日本時間午後10時21分)に第1日目の活動を終了し、少し短めの睡眠に入りました。クルーは、地上のフライトコントローラとスペースシャトルとの間でソフトウェアファイルを伝送するオービタ通信アダプタ(OCA)システムに関する軽微な問題の解決にあたりました。クルーが軌道上での最初の丸1日を開始するための、ミッションコントロールからのウェイクアップコールは、米国中部標準時間午後 3時36分(日本時間12月5日午前6時36分)に予定されています。

 本日早朝のスムーズな打上げに引き続いて、コマンダーのボブ・カバナ、パイロットのリック・スターコフ、ミッションスペシャリストのナンシー・カリー、ジェリー・ロス、ジム・ニューマン、それにセルゲイ・クリカレフは、国際宇宙ステーション(ISS)の建設を開始する12日間の活動のため、オービタの準備を始めました。エンデバー号は、米国が製作した最初のISSの構成要素であるユニティと呼ばれる接続モジュールを貨物室に搭載しています。

 打上げからちょうど1時間半後に、シャトルの貨物室のドアが開かれました。数分後、クルーは軌道上での活動、すなわち宇宙飛行活動のための機体の準備開始を告げられました。高速データとテレビ画像の伝送を行うシャトルのKUバンドアンテナは完全に展開されました。また、クルーは、このミッションの後半に放出されるマイティサットとSAC-A衛星を含むヒッチハイカーペイロードを起動しました。

 エンデバー号の軌道を微調整し、11月20日にカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打上げられたザーリャ・コントロールモジュールとの距離を近づけるために、6回予定されているエンジン噴射のうちの最初の噴射が今朝早く完了しました。エンデバー号にザーリャ(ロシア語で日の出を意味する)を近づけるための最終のランデブ制御は、日曜日の午後に予定されています。現在、エンデバー号はザーリャを約1,300マイル(約2,090km)離れて追っており、1周回に675マイル(約1,086km)の割合でザーリャに近づいています。

 ISSの初期段階の制御とコマンド能力を提供するザーリャの各システムは、6基のバッテリ充電システムの一つの軽微な問題を除いて全て正常に機能しています。エンデバー号は、もし交換が必要とされる場合にも対応できるように、そのバッテリ充電システムの交換部品も運んでいます。

 飛行2日目の起床後、エンデバー号のクルーは、ユニティモジュールを貨物室から取り出し、ユニティの与圧結合モジュール(PMA)の片方をオービタのドッキング機構に結合させるのに使用するシャトルのロボットアームの点検を行います。この、ロボットアームは、ザーリャを掴んでユニティモジュールのもう片方にあるPMAに結合させる時にも用いられます。

 飛行2日目の他の活動としては、SAFER(Simplfied Aid for EVA Rescue)ユニットの点検と、このミッションで3回の実施が計画されている船外活動(宇宙遊泳)に使用する宇宙服の点検が含まれています。SAFERは、宇宙服を着用したクルーが船外活動時に不注意にも宇宙船から遠ざかってしまった場合に自ら救出(帰還)できる能力を持つ小型の軌道姿勢制御ユニットです。

 エンデバー号の全てのシステムは正常に動作しており、現在、シャトルは200マイル(約321km)から118マイル(約190km)の高度を毎周90分で飛行しています。




最終更新日:1998年 12月 9日

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