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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

STS-88 ステータスレポート #2
1998年12月 4日(金)午前3時30分(米国中部標準時間)
1998年12月 4日(金)午後6時30分(日本時間)

 5名の米国人と1人のロシア人が米国中部時間午前2時36分にケネディ宇宙センターから打上げられ、国際宇宙ステーション(ISS)建設のための行動を開始しました。打上げはスペースシャトル・エンデバー号のペイロードベイ(貨物室)に米国が製造した最初のISSの構成要素である、ユニティと愛称の付けられた結合モジュールを搭載して行われました。シャトルの飛行は完璧なものでした。

 STS-88の打上げにより、宇宙で国際協力により実施する、史上最大の建設計画が開始されます。エンデバー号は米国の資金によりロシアが製造したザーリャコントロールモジュールと、12月6日にランデブすることになっています。ザーリャはロシア語で日の出を意味し、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から11月20日に打上げられました。

 軌道に到達するとコマンダーのボブ・カバナ、パイロットのリック・スターコフ、ミッションスペシャリストのナンシー・カリー、ジェリー・ロス、ジム・ニューマン、それにセルゲイ・クリカレフは、軌道上で数回にわたり実施される予定の最初のエンジン噴射の準備を開始しました。この一連の噴射はエンデバー号がザーリャをロボットアームで掴むことができるよう接近するためのものです。12月5日には、ザーリャを掴むために使用するのと同じ50フィート(15m)のロボットアームを使って、ペイロードベイからユニティモジュールを取り出し、シャトルのドッキングハッチに接続します。米国中部時間12月6日午後5時48分(日本時間12月7日午前8時48分)頃ロボットアームでザーリャを掴み、ユニティに取り付けてある2つの与圧結合モジュール(PMA)の片方に結合させます。

 ニューマンとロスは今回予定されている3回の船外活動の第1回目を、米国中部時間の12月7日に実施する予定です。この船外活動は、ユニティとザーリャの間の電力ケーブルや通信ラインを接続したり、ユニティに搭載したシステムの起動準備を行うために実施されます。

 エンデバー号打上げの時点でザーリャは222周目の軌道を飛行中で、ケネディ宇宙センターの上空約240マイル(約386km)を通過していました。コロリョフ・ミッション・コントロール・センターのロシアのフライトコントローラーは、ザーリャのシステムは6基のバッテリ充電システムの内の1基に軽微な問題があること以外、全てのシステムが良好に作動していると報告しています。ザーリャは宇宙ステーションの初期の段階で軌道や姿勢の制御、および地上からの指令を実行するなどの役割を果たすものです。

 エンデバー号が12月13日にISSから分離した後クルーは、マイティサットと呼ばれる衛星と、アルゼンチンのSAC-A衛星の、2基の小型の技術実証衛星を放出します。

 エンデバー号のクルーは米国中部時間午前7時36分(日本時間午後10時36分)に就寝し、午後3時36分(日本時間5日午前6時36分)に起床して宇宙での第1日目を開始します。




最終更新日:1998年 12月 9日

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