STS-88 ステータスレポート #1
1998年12月3日(木)午前6時30分(米国中部標準時間)
1998年12月3日(木)午後9時30分(日本時間)
最初の国際宇宙ステーション(ISS)組立ミッションは、スペースシャトルエンデバー号内のマスター警報装置の警報音が鳴った原因を究明中に5分間のロンチウインドウが経過してしまったため、24時間延期されることとなりました。
次の打ち上げはとりあえず米国中部時間金曜日の午前2時36分(日本時間4日午後5時36分)とされています。カウントダウンが打ち上げ4分前まで来たときSTS-88のコマンダーのボブ・カバナから、警報が鳴ってカウントダウンが強制的にホールドされたとの報告が入りました。シャトルの打ち上げ統合マネジャーによれば、シャトルの3基の油圧系統のひとつに、これまでに見られなかったような短時間の圧力低下が発生したことが警報発生の原因ということです。
圧力変化は油圧系統に圧力を供給する補助動力ユニットを起動し、低圧から高圧へと切り替わった際に発生したもので、すぐに圧力値は正常に戻り安定しました。担当の技術者が警報発生の原因と、そのシステムが飛行しても大丈夫かを検討中に、エンデバー号が240マイル(386km)上空を飛行中のザーリャとランデブするための、打ち上げ可能な時間を越えてしまいました。
打ち上げが延期されたため、エンデバー号の全システムに安全化を施し、液体水素と液体酸素を外部燃料タンクから抜き取った後、金曜日の打ち上げに向けての手順を再開しました。技術者達は本日の打ち上げに関するデータを全て分析し、システムが良好に作動していることを確認することにしています。
コマンダーのボブ・カバナ、パイロットのリック・スターコフ、ミッションスペシャリストのナンンシー・カリー、ジェリー・ロス、ジム・ニューマンそしてロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフはシャトルから退出してクルーの控え施設に戻り、明日の打ち上げに備え休息に入りました。宇宙飛行士たちは本日午後起床し、米国中部時間の午後9:30(日本時間12月4日午後12:30)に恒例の打ち上げ前の食事をとる予定です。
カウントダウンは米国中部時間3日午前10:46(日本時間4日午前1:46)に打ち上げ11時間前のところから再開します。NASAテレビは午後9時(日本時間4日午後12時)から放送します。
最終更新日:1998年 12月 9日
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