打上げ準備状況 1998年11月25日(水) (米国東部標準時間)
本日、NASAのプログラムマネージャーはスペースシャトル・エンデバー号(STS-88)の打上げを12月3日に実施することを決定しました。これは国際宇宙ステーション(ISS)建設のための第1回目のシャトルミッションです。ISSは科学技術史上最大で最も複雑な国際協力による試みということができます。
エンデバー号の6名のクルーは12日間のミッション期間中に、ユニティ結合モジュールを、ザーリャ基本機能モジュールに結合する作業を行います。ザーリャはプロトンロケットにより、ロシアのカザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から11月20日に打ち上げられました。STS-88の飛行準備完了審査を実施している間にロシアのフライトコントローラーはザーリャの搭載システムをテストし、軌道高度を調整しました。
ケネディ宇宙センターでは昨日午後、シャトルとISSプロジェクトの担当官が飛行準備完了審査を開始し、宇宙飛行士のクルー、シャトルの機体と搭載機器、さらに打上げおよびミッションコントロールチームの準備完了状況を評価しました。
ジョンソン宇宙センターのジョージ・アビー所長は「先週のザーリャの打上げが成功したことで、今度はNASAがISSの組み立て開始の責任を負う番だ。この飛行はスペースシャトルと米ロの宇宙飛行士が、巨大な構造物を宇宙で組み立てることができることを、明確に実証することになるだろう。」と語りました。
エンデバー号は米国東部標準時間12月3日午前3時59分に39A射点から打ち上げられる予定です。打上げ時刻はカウントダウンの最後の1時間にザーリャの軌道上での正確な位置を把握した後、最終的に決定されます。飛行時間は11日と19時間49分で、定刻に打上げられればケネディ宇宙センターへの着陸は米国東部標準時間の12月14日午後11時48分の予定です。
STS-88ミッションの船長はロバート・カバナ、パイロットはフレデリック・スターコフ、それにナンシー・カリー、ジェリー・ロス、ジェームス・ニューマン、ロシアの宇宙飛行士のセルゲイ・クリカレフがミッションスペシャリストとして参加します。
STS-88はエンデバー号の13回目の飛行、シャトル計画史上93回目の飛行となります。
最終更新日:1998年 11月 30日
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