- 空気制御機能
- 酸素供給機能
- エレクトロン(Electron)
エレクトロンは、ISSでの主酸素供給装置となります。
この装置は、汚水を電気分解することにより、酸素を発生させるものです。 ミールで使われたエレクトロンの改良型が使われます。 - 固形燃料を使用した酸素発生装置
本装置は、補助的な酸素発生装置として使用されるものです。 円筒状の容器に入った固形燃料を熱分解することにより、酸素を発生させます。
- 空気浄化機能
- 二酸化炭素除去システム
本システムは、宇宙ステーション内の二酸化炭素を除去し、船外に排出するもので、再生式の吸着剤を持つ2式の反応装置が使用されています。
- 二酸化炭素吸着キャニスター
本装置は、二酸化炭素吸着のためのバックアップ装置であり、化学的反応を利用して二酸化炭素を吸着する使い捨ての反応容器です。
- 水供給機能
ズヴェズダには飲料水タンクがあり、プログレス補給船やシャトルから運ばれた水を貯蔵することが出来ます。
- 食料供給機能
食料の保管庫、加熱装置、食事用のテーブル、などが用意されています。
- 衛生関連の機能
トイレ、掃除機、ゴミ箱などが用意されています。 サービスモジュールのトイレは、ミールのものを改良したものであり、汚物はタンクに貯蔵され、プログレス補給船のドッキング解除時に積み込み、大気圏に再突入させて焼却処分にされます。
- 火災検知・消火機能
煙検知器、消火器、ガスマスクなどを装備しています。 ズヴェズダの熱制御システムは、受動的な熱制御システム(断熱材)と能動的な熱制御システム(エアコン)に分けられます。内部の温度は、普段着のままでも快適に過ごせる温度に維持することが出来ます。
ズヴェズダには、ミールで使用したものをベースに開発した太陽電池パドルを装備しており、必要な電力を発電することができます。また、軌道上の夜の期間に使う電力を貯蔵するためのバッテリ(ニッカド電池)を搭載しています。
本システムは、ズヴェズダを単独で、またISSにドッキングした後は、ISS全体の軌道制御および姿勢制御を行うものであり、以下の主要機能があります。
- 軌道制御
- 姿勢制御スラスターを使用した姿勢制御
- GLONASS航法衛星(米国のGPSと同様な衛星システム)を使用した現在位置の計算
- ソユーズおよびプログレス宇宙船のドッキングおよびドッキング解除の支援
- 太陽電池パドルや高利得アンテナの指向制御
推力300kgの軌道制御用エンジン2基、推力13kgの姿勢制御スラスター32基を装備しています。 各ドッキング機構には推進剤供給用配管が設置されており、後方にドッキングしたプログレス補給船から、ズヴェズダまたはザーリャの燃料タンク
へ推進剤を供給することができます。 ISSの高度を上げる場合は、通常、ドッキング中のプログレスのエンジンを使いますが、ズヴェズダのエンジンでも軌道を上昇させることが出来ます。
ズヴェズダの主コンピュータ(DMS-R)は、ISSのロシアモジュール全体の制御を行うものであり、欧州宇宙機関(ESA)が開発しました。
http://www.estec.esa.nl/spaceflight/dms.htm
地上からのコマンドの受信、地上へのテレメトリの送信、ロシアのデータ中継衛星との通信、音声通信、船外活動(EVA)クルーとの通信、ビデオデータ等の管理を行います。
無重量環境での長期滞在に備えて運動用の器具や各種医療セット、放射線測定装置などを装備しています。 ズヴェズダには、ミールと同様に個室が用意されています。 各個室には、窓、寝袋、鏡、コンセント、電気ヒーター、ファン、個人の持ち物を収納する箱、照明等が設置されています。
最終更新日:2003年 6月16日
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