ドッキング直前のISS | 国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給を目的としたプログレス補給船をソユーズロケットにより、日本時間8月7日午前3時26分にバイコヌール宇宙基地(カザフスタン共和国)から打ち上げられ、日本時間8月9日午前5時13分にISSと自動ドッキングしました。
プログレス補給船は、ISSの推進剤を搭載しており、ISSとの自動ドッキング後、ISSのタンクに推進剤を移送する他、自らのエンジンを噴射してISSの高度を引き上げる予定です。また、今年10月末からの滞在が予定されているISS搭乗員のための食料品、衣服なども搭載しています。
| プログレス補給船 概要 |
プログレスM補給船の外観 | プログレス補給船は無人の貨物輸送機であり、初代のプログレス補給船(1978年初飛行)に太陽電池パドルを取り付ける等の改良を行ったプログレスM(1989年初飛行)と、国際宇宙ステーション(ISS)用に改良されたプログレスM1(2000年初飛行)の2種類が現在使われています。プログレスは、ミールやISSへ推進剤や貨物を運搬すると共に、ドッキングした状態でミールやISSの軌道変更(リブースト)を行うことができます。
プログレス補給船の搭載能力 |
搭載品目 | プログレスM | プログレスM1 |
ペイロードの搭載能力(上限) | 2,350kg | 2,230-3,200kg |
与圧貨物の重量(最大) | 1,800kg | 1,800kg |
搭載できる水の重量(最大) | 420kg | カーゴモジュールに搭載 |
搭載できる空気、酸素の重量(最大) | 50kg | 40kg |
搭載できる燃料補給量(最大) | 850kg | 1,700kg |
ステーションでリブースト等に使用できる余分な推進剤 | 250kg | 185-250kg |
搭載できるゴミの量(帰還時) | 1,000-1,600kg | 1000-1,600kg |
搭載できる廃水 | 400kg | カーゴモジュールに搭載 |
搭載できる貨物の容積 | 6.6m3 | 6.6m3 |
注:源泉資料により値は異なります。 |
| ソユーズロケットの概要 |
ソユーズロケットは1957年のスプートニクの打上げ等に使用されて以来、改良を重ね、現在のソユーズロケットが完成しました。これまでに1000機以上の打上げが行われています。
ソユーズロケットの主要諸元 |
打上げ場所 | バイコヌール/Tyuratam(有人、無人打上げ)
Plesetsk(衛星打上げ専用) | 主要用途 | 宇宙飛行士、物資の輸送、衛星打上げ 等 |
打上げ成功率 | 96.8%(1997年 3月現在) | 商用打上げ数 | 8回(2000年
3月末現在) | 搭載ペイロードの重量 | 6,855kg(高度 220km/軌道傾斜角
51.6度) 7,050~7,450kg(ソユーズTM/プログレスM、M1ミッション時) | ロケット構成 | 3段式(4本の液体燃料ブースタを
1段とみなす場合) | 全長 | 45.22m(無人時、10.14mのフェアリングを含む) |
最大直径 | 10.3m(ブースターのフィン部分) 2.95m(1段中心部) |
打上げ時重量 | 309.7t | 打上げ時推力 | 5,932kN(真空中) |
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ソユーズ宇宙船/プログレス補給船打上げ時のソユーズロケット |
最終更新日:2000年 8月 9日 |