11Sフライトでは、第12次長期滞在クル−とグレゴリー・オルセン博士の計3名がソユーズ宇宙船でISSへ向かい、ISSに滞在していた2名の第11次長期滞在クル−とオルセン博士の計3名が帰還します。
ISSコマンダー/NASAサイエンスオフィサー ウイリアム・マッカーサー(William McArthur) NASA宇宙飛行士
1951年、ノースカロライナ州生まれ、米空軍大佐。 1991年に宇宙飛行士となる。 STS-58(1993年)、STS-74(1995年)でミッション・スペシャリストとして飛行した。ISSへのZ1トラスや与圧結合機構(PMA-3)取り付けを行った、STS-92/3Aフライト(2000年)では若田宇宙飛行士と共に飛行し、船外活動を行った。今回は4回目のフライト。
ISSフライトエンジニア/ソユーズ・コマンダー バレリー・トカレフ (Valery Tokarev) ロシア宇宙飛行士
1952年、ロシアのモスクワ生まれ、ロシア空軍大佐。 1987年に宇宙飛行士となる。 ロシアのスペースシャトル「ブラン」の搭乗員として選抜された。ロシア星の街のガガーリン宇宙飛行士訓練センターで、1997年からテスト宇宙飛行士として勤務。STS-96/2A.1フライト(1999年)でミッション・スペシャリストとして飛行した。今回が2日目のフライト。
グレゴリー・オルセン(Gregory H. Olsen) 博士
3人目の宇宙旅行者、Sensors Unlimited社会長、59歳。 1945年ニューヨーク生まれ。 バージニア大学で材料工学の博士号を取得。 1972年から1983年までRCA研究所に勤務。 1984年に、光学検知器などのハイテク技術を有するEPITAXX社を創設。後に同社を$12 millionで売却。 1991年にはニュージャージー州にあるSensors Unlimited社の協同創設者となった。同社は、光ファイバー、近赤外線撮影システム、インジウムガリウムヒ素(InGaAs)センサなど先端分野の光学電子機器の開発・製造会社である。2000年に同社を$700 millionで売却したが、その後買い戻した。彼は、12の米国特許を取得している。
第11次長期滞在クルーは、予定通り帰還すれは176日間滞在したことになります。
ISSコマンダー/ソユーズ・コマンダー セルゲイ・クリカレフ(Sergei Krikalev) ロシア宇宙飛行士
1958年、サンクト・ペテルスブルク(当時レニングラード)生まれ。 1985年に宇宙飛行士として選抜された。 1988年と、1991年にミール宇宙ステーションでの滞在ミッションに、フライトエンジニアとして参加した。2回目のミールミッション中にソビエト連邦が崩壊、帰還できなくなったことで有名になった。1994年のSTS-60ミッションではロシアの宇宙飛行士として初めてスペースシャトルに搭乗し、その後、STS-88にも参加した。2000年11月から2001年3月まで、第1次長期滞在クルーとしてISSに滞在した。今回が6回目の飛行で4回目の長期滞在となった。今回の飛行前の時点で宇宙滞在625日間を記録していた。今回の滞在で、セルゲイ・アヴデエフの持っていた通算での最長宇宙滞在の世界記録747日間を超える803日9時間39分を樹立した。
ISSフライトエンジニア/NASAサイエンスオフィサー ジョン・フィリップス (John Phillips) NASA宇宙飛行士
1951年バージニア州生まれ。宇宙物理学博士。米海軍予備役大佐。 1996年に宇宙飛行士となる。 宇宙飛行士室においてシステムエンジニアやISSのCAPCOMを含む多岐にわたる職種を経験。2001年にSTS-100でミッション・スペシャリストとして飛行し、その後、ISS第7次長期滞在クルーのバックアップを務めた。