ミニ・ワークステーション(Mini-Workstation: MWS)は、宇宙服の胸に取り付けて使用し、EVA工具を固定したり、作業場所で伸縮式のテザーによって自分の身体やEVA工具を繋ぎ止めたりするのに使用されます。
ミニ・ワークステーション(MWS)の外観 (出典:EVA Contingency Operations Training
Workbook REVA cont OPS 2102) EVAカフ・チェックリストは、EVA作業の手順や宇宙服の不具合対応などを記したチェックリスト(簡単な手順書)であり、宇宙服の袖口(カフ)にはめて使用します。
手首ミラーは、宇宙服の手首に伸縮性のベルトでとりつけ、胸に装着している表示制御モジュールの表示等をこのミラーに反射させて読みとるために使用します。(ヘルメット装着時には自分の胸部は見えないため。)
ピストル型パワー・ツール(PGT)は、バッテリ駆動方式の電動工具であり、ネジ/ボルトの締め付け、緩め作業に使用します。PGTは、作業で使うためのトルクや回転数を何通りも設定できるようになっています。 地上の民生品と比べるとコンパクトでかつ、正確なトルク調整ができる特徴があります。
PGTは、STS-82(1997年2月、ハッブル宇宙望遠鏡の2回目の修理ミッション)から使われるようになりました。 また、土井宇宙飛行士がSTS-87で使用した後、STS-88(1998年12月)以降のISS組立ミッションでは主たる作業用工具として活躍しています。
ピストル型パワー・ツール(PGT) これまでに示したのは、ほんの一部のEVA工具であり、その他各種工具が用意されています。 OTD(Orbital Transfer
Device): STS-87で土井宇宙飛行士が試験を行ったEVAクレーン CETAカート: ISSのトラス上を移動するための手動式カート
PWP(Portable Work Platform): 作業用の足場と固定台 EVA工具箱、35mmカメラ(ニコンF5)、ハンマー、ハサミ、ラチェットレンチ、トラッシュ・バッグ、Dハンドル、トルク・マルチプライヤー(TM)など数百種類が開発されています。
最終更新日:2004年8月2日
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